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香川 W杯へ腕試し!CL決勝T相手守備陣にギリシャ代表5人

[ 2013年12月17日 05:30 ]

香川が所属するマンUは決勝T1回戦でオリンピアコスとの対戦が決定

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選が16日、スイス・ニヨンで行われ、日本代表MF香川真司(24)が所属するマンチェスターUはオリンピアコス(ギリシャ)と対戦することが決まった。また日本代表DF内田篤人(25)のシャルケは10度目の欧州制覇を狙うRマドリードと激突。第1戦は2月18、19、25、26日、第2戦は3月11、12、18、19日に行われる。

 決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選に向けて、香川は「どこが相手でも興味はあまりない」と語っていたが、がぜんモチベーションが高まりそうな対戦相手となった。1次リーグC組を2位で突破したギリシャの名門オリンピアコス。その理由は、来年のW杯1次リーグで同組となったギリシャ戦に向けた絶好の“テストマッチ”となり得るからだ。

 ギリシャといえば、04年欧州選手権でも優勝の原動力となった堅守が“お家芸”だ。欧州予選の失点はプレーオフを含めた12試合でわずか6。8試合も完封をマークした守備陣の大半が、実はオリンピアコスの選手だ。DFは左サイドバックのホレバスと、シオバスとマノラスのセンターバックコンビ。さらにボランチのサマリスとマニアティスも加えると、最終ラインと守備的MFの6人中5人がギリシャ代表選手で占められる。

 日本がギリシャと対戦したのは05年コンフェデ杯の1回だけ(○1―0)とデータはほとんどない状態。香川がオリンピアコス戦で代表選手と実際にマッチアップすれば貴重な“生データ”の収集となり、それぞれの選手の印象や特徴を日本代表に伝えることができる。さらに得点を挙げれば「本当に難しいグループ」と印象を口にしていたW杯本番に向けて、自信を得ることもできる。

 香川は15日の国内リーグの敵地アストンビラ戦を体調不良により欠場。4日に体調不良を訴えて自宅で救急隊の治療を受けており、モイーズ監督は「体調を崩してから、まだ完全に回復していない」と説明した。関係者は「本人は大丈夫と言っている」と軽症を強調。2月に開幕する欧州CL決勝トーナメントで先発の座を確保するためにも、まずは体調を整えて、国内リーグで今季初得点を含めた結果を残す必要がありそうだ。

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2013年12月17日のニュース