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ザック監督 欧州で007になる 闘莉王については…

[ 2013年12月16日 05:30 ]

サッカーミュージアム10周年記念トークショーで自身の監督人生を語る日本代表・ザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が今冬のオフに欧州をスカウティング行脚する計画を進めていることが15日、分かった。日本サッカー協会幹部が明かしたもので、W杯1次リーグC組(コートジボワール、ギリシャ、コロンビア)の要注意人物を自らの目でチェックする。指揮官はこの日、都内のJFAハウスでトークショーを開催した。

【W杯1次L C組】

 W杯まで一分一秒も無駄にしない。ザッケローニ監督がオフ返上で「007」と化す。年末年始は例年通り欧州で過ごす予定だが、協会幹部によれば「監督は組み合わせも決まったし、欧州に行って自分の目で外国の選手を見たいと話していた」と明かす。自身の目でライバル国の主要人物をチェック、その特徴の全てを洗い出す方針だ。

 指揮官はこの朝も4時に起床し、録画放送された欧州CLのガラタサライ―ユベントス戦に見入った。ガラタサライの主力として活躍するコートジボワール代表のドログバ、エブエのプレーぶりに眠気も忘れた。これまでは日本人所属クラブの試合を優先して見ていたが、今後はW杯1次リーグC組に属する全選手が視察対象となる。

 この日は130人の観客を前にトークショーも開催。熱烈な名古屋サポーターから「闘莉王を代表に!」というリクエストを受けた。指揮官はW杯メンバー候補「63人リスト」の存在を明言すると「有名でうまい選手はすべて入っている。ここからは選手次第。闘莉王もいい選手だと思っています」と返した。その言葉は、まだ多くの選手にチャンスがある――というメッセージだった。

 欧州でのスカウティング行脚中はもちろん日本人選手の状態も見極める。協会幹部によれば、特にACミランへ移籍する本田圭佑のプレーを楽しみにしており、新天地での様子をチェックする可能性が高い。「(W杯での)結果を約束するタイプではないが、その準備は全身全霊でやっていくことを約束します」と指揮官。本番まで約6カ月、自らの目で膨大なデータを集め、集大成となるW杯に備える。

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2013年12月16日のニュース