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MVP俊輔が選ぶMVPは同僚・中沢「この賞にふさわしい」

[ 2013年12月10日 21:29 ]

最優秀選手賞を受賞した横浜・中村

2013Jリーグアウォーズ

(12月10日 横浜アリーナ)
 最優秀選手賞に選ばれ、スピーチに立った中村俊輔(横浜)は「今、私の感情の中に2つ、気持ちがあります。1つ目は素直にうれしいということと、2つ目は感謝の気持ちです」と喜びを口にした。

 チームからは優秀選手賞に10人が選出。「このことで分かる通り、優秀なチームメートにサポートされて、この賞を頂けたのだと思います」。監督、コーチ、チームスタッフと同時にサポーターへのお礼も忘れなかった。俊輔個人へメッセージが入った横断幕は「本当に感動しました。あのことは一生忘れないと思います」と感激の大きさを語った。

 2011年8月に急性心筋梗塞で亡くなった元日本代表DF松田直樹さん(享年34)に対しても「彼なしに今の自分はいないと思っています」と感謝を捧げた。中村が横浜に入団したばかりで、右も左もまだ分からない時に「おまえの好きなようにやれ」とアドバイスをもらった。10年のW杯南アフリカ大会で出番に恵まれなかった時に電話やメールで励ましてくれたのも松田さんだった。

 さらに「誠に勝手ですが、私の中のMVPを言わせていただきます」と切り出し「チームメートの中沢佑二選手です」と“異例”の発表。「彼のここ数年のプレーを見ても、この賞にふさわしいと思いますし、サッカーに対する情熱、日々のトレーニングの姿勢、若い選手に限らず自分にも刺激を与えてくれています」と同僚を称えた。これにはベストイレブン受賞で俊輔の後ろにいた中沢が「もっと言え」と言わんばかりに口元でジェスチャー。サムアップポーズで笑みを浮かべた。

 「海外生活が長かったですけれども、いい時も悪い時も一緒に壁を乗り越えてきた妻、一緒にいていつも笑顔になれる子どもたち」に捧げる2000年以来2度目のMVP。俊輔は「13年前、この場所で言わせていただいたことを繰り返して締めさせていただきます。これからもこの賞に恥じぬよう、いいプレーをし続け、サッカー界に少しでも貢献できたらなと思います」と、さらなる飛躍を誓った。

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2013年12月10日のニュース