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ザックJに朗報?コロンビア代表ファルカオに“離脱トラブル”

[ 2013年12月10日 05:30 ]

11月のナント戦でドリブル突破するモナコのコロンビア代表FWファルカオ

 14年W杯ブラジル大会1次リーグC組で、日本が第3戦に対戦するコロンビアのエースに“トラブル”が持ち上がった。南米予選でチーム最多の9得点を挙げたFWラダメル・ファルカオ(27)が今季加入したモナコで、8日のアジャクシオ戦でリーグ戦3試合連続欠場。クラウディオ・ラニエリ監督(62)は太腿のケガと説明したが、地元では指揮官との確執説や1月に移籍する可能性を報じており、離脱が長引く可能性も出てきた。

【W杯C組日程】

 8日にモナコが1―0でリーグ4連勝を飾った本拠地のスタンドに、今季加入したばかりの点取り屋の姿はなかった。コロンビア代表FWファルカオが3試合連続で欠場し、試合観戦にも来なかったことで、地元メディアではさまざまな臆測が浮上。その一つが、ラニエリ監督との確執説だ。

 “事件”が起きたのは11月24日の敵地ナント戦だった。0―0の後半18分に当時17歳のFWマルシャルが途中出場。代わって交代させられたのが開幕から14試合9得点とゴールを量産していたエースだった。ファルカオは「俺の見間違いか?」とでも言いたげに右手を額にかざしながら交代ボードをにらみつけ、自身の背番号9を確認すると怒りを漂わせてピッチを後にした。直後にチームは勝ち越したが、ベンチに座って腕組みをしたまま微笑さえ浮かべなかった。

 得点が必要な状況で、17歳と交代させられるエースには屈辱の交代劇。試合後の会見で記者からの質問が集中したが、ラニエリ監督は「ケガのリスク回避。疲れていたし、本人もそう言っていた」とにこやかに回答した。しかし、次節レンヌ戦からファルカオは突如欠場。同監督が「検査結果は何もなかった。(本人が)太腿に痛みがあると言っている」と説明したことを受けて、地元レキップ紙は「ファルカオ、奇妙な欠場」と報道。“外交的負傷”という表現で、指揮官への不満から仮病で出場を拒否している可能性を指摘した。今月6日にファルカオはチーム練習に合流したが、多くの報道陣が注目する前でわずか8分で練習を切り上げた。

 ラニエリ監督は再び「痛みがあるようだ」と説明したが、ボイコットと取られかねない状況に加え、試合観戦にも訪れなかったことで、メディアは一気にヒートアップ。地元テレビ局カナル・プリュスは「移籍先はRマドリードで(アルゼンチン代表MF)ディマリアとのトレードも交渉中のようだ」と1月に移籍する可能性も伝えた。一連の騒動に本人は沈黙を守っており、本当に負傷なのか、指揮官との確執なのか、W杯イヤーに2度目の移籍があるのかなど真相は全て闇の中。ただ、このまま離脱が長引けばコンディションを落とし、来年のW杯に悪影響を及ぼす可能性もある。コロンビアのエースの動向はザックジャパンにとっても気になるところだ。

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2013年12月10日のニュース