イングランド二重苦 死のD組に高温多湿マナウスの呪い

[ 2013年12月8日 05:30 ]

イングランド代表FWルーニー
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14年W杯ブラジル大会1次L組み合わせ決定

 W杯1次リーグで史上初めて優勝経験がある3チームがそろう“超死の組”が出現した。シードのウルグアイにイタリア、イングランドの強豪が加わったD組だ。イングランドは初戦でイタリアと対戦する会場が高温多湿のマナウス。抽選前にロイ・ホジソン監督(66)が試合を避けたいと発言して物議を醸したアマゾン地域で、過酷な戦いを強いられることになった。またB組の王者スペインは初戦でオランダとの対戦が決定し、前回10年南アフリカ大会決勝戦の再現となった。

 D組は文字通り“Death(死)の組”だった。66年大会以来48年ぶりのW杯制覇を目指すイングランドにとって最悪の組み合わせ。ホジソン監督は「厳しい組に入ったのは間違いない。イタリア、ウルグアイと同組ということは、シードと2回対戦するようなもの。(初戦の)イタリアの強さは欧州選手権準々決勝で敗れたことで知っているし、気候面から見ても厳しい試合になる」と表情を曇らせた。

 “マナウスの呪い”にかかったのかもしれない。1次リーグでW杯史上初めて優勝経験国が3チームそろっただけでも厳しい状況だが、指揮官が言及したようにD組は会場が赤道付近で高温多湿の北部が中心。特にイングランドがイタリアと初戦を戦う舞台は、アマゾン地帯で熱帯雨林気候のマナウスだ。かつてブラジルでプレーした元日本代表のFW三浦(J2横浜FC)も抽選を控え「相当暑いんじゃないか。行かないのが一番」と警告していたほどだった。

 実は、抽選前から因縁は始まっていた。6月の平均最高気温が31度、平均湿度が83%にも達し、今大会で最も過酷といわれる環境を知ったホジソン監督は「死の組に入るよりも、マナウスでは試合をしたくない」と発言。これにマナウスのビルギリオ市長が激怒し「イングランドには来てほしくない」と反論する騒動に発展していた。

 行きたくないチームが、歓迎されていない開催地で初戦を迎える皮肉な巡り合わせに抽選後のホジソン監督は「アマゾンに行くのは初めて。私だけでなくチームにとってもとても興味深い経験になるだろう」と型通りの発言。本音を押し殺したが高温多湿の試合で体力を消耗した上にイタリアに敗れれば、2度目のW杯制覇どころか5大会連続の1次リーグ突破さえ危うくなる。

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