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大久保「ストライカーにとって最高」 天国の父にささげる得点王

[ 2013年12月7日 18:56 ]

J1初の得点王に輝き、喜ぶ川崎F・大久保。右は中村

J1最終節 川崎F1―0横浜

(12月7日 等々力)
 川崎FのFW大久保が今季26ゴールで初の得点王を獲得。「この賞を獲れたのは本当にうれしい。ストライカーにとっては最高の賞。チームメートがいなければこの賞は獲れなかった」と、31歳は仲間たちへの感謝の思いを口にした。

 今季から川崎Fに加入。第2節で移籍後初ゴールを決めるとその後は順調に得点を積み重ね、日本人選手では02年のFW高原(磐田、現東京V)以来11年ぶりとなる26得点を挙げた。

 今年5月12日、大久保の活躍を楽しみにし「また日本代表に入れ」と話していたという父・克博さん(享年61)が亡くなった。試合後のヒーローインタビューで最愛の父への思いを問われると、大久保はタオルで目を押さえて絶句。「そういうシーズンで得点王を獲れたのは…」と話したが、父への思いがあふれ、後は言葉にならなかった。

 MF中村が“代役”として言葉をつなぎ、「嘉人の背中を押してくれたのはサポーターの皆さんなんで、嘉人も感謝していると思います」と満員の等々力のサポーターに感謝した。チームは4連勝締めで3位に食い込み、来季ACLの出場権を獲得。中村は4季ぶりの“ACL切符”に笑顔を見せるとともに、「等々力の試合は今季最後だったので勝てて良かった」と今季限りで引退するDF伊藤のホームでの“花道”を飾れたことを喜んでいた。

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2013年12月7日のニュース