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佐藤寿人 逆転Vへミラクル弾誓う 敵地に全選手が同行

[ 2013年12月7日 05:30 ]

逆転優勝へ向け練習で汗を流す広島・佐藤寿人(右)

Jリーグ最終節 広島―鹿島

(12月7日 カシマ)
 奇跡の連覇へ、やるべきことはやった。紅白戦などで約1時間の最終調整を終えた広島の佐藤は、すがすがしい表情で“運命の一戦”へ意気込んだ。

 「最後まで優勝争いできるのは幸せだし、プレッシャーを感じながら戦えるのは、選手冥利(みょうり)に尽きる。ゴールを決めて勝利に導く役割を求められているので、しっかり仕事をしたい。広島にシャーレ(銀杯)を持って帰りたい」

 ここ6試合ゴールから遠ざかっているものの、「今週も緊張感のあるトレーニングができたし、体も心も良い状態」と万全を強調。優勝には勝利した上に横浜の引き分け以下が条件となるが「勝つことに集中して、ホイッスルが鳴ったときに(優勝を)願えばいい」と試合終了までは勝利だけを目指してベストを尽くすことを誓った。

 難敵相手に闘志も最高潮だ。鹿島は2001年以降、ホーム最終戦は12戦全勝。「モチベーションが上がりましたね。相手も負けられないし、プライドとプライドがぶつかる激しい戦いになる」と表情を引き締めた。

 地元の広島ではパブリック・ビューイングも開催される。森保監督は「喜びを分かち合いたい」と必勝を宣言した。全選手の帯同も決まり「一丸となって気持ちを合わせて臨みたい。選手は本当によくやってくれたし、これ以上頑張れとかは言えない」と全幅の信頼を口にしてほほ笑んだ。

 昨年11月24日の歓喜から1年。たくましさを増した王者サンフレッチェが放つ矢が、気まぐれな勝利の女神のハートを射貫く。

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2013年12月7日のニュース