王様ペレ“くじ引き役”固辞「ブラジルに不利なくじ引きたくない」

サンパウロでのイベントでフェルプス（右）とともにサンドイッチを頬張るペレ（左）

Ｗ杯抽選会

（12月6日 ブラジル・コスタドサウイペ）
　元ブラジル代表のペレ氏がＷ杯組み合わせ抽選でくじを引く役を回避した。２日にＷ杯大会組織委員会がペレ氏のサプライズ登場を発表していたが、抽選には加わらずに観客として見守ることを本人が４日に明言した。

　地元メディアによると、ペレ氏はルセフ大統領から母国を代表して抽選のボールを引くことを提案されたが、これを固辞。理由について「ブラジルに不利なくじを引きたくなかったので辞退することを選んだ」と説明した。

　“王様”と呼ばれ、尊敬されるスーパースターだが、抽選の行方が国民にとって不本意な結果になれば、批判を浴びかねないほど熱狂的なサッカー王国。４日にサンパウロ市内で行われたイベントでは男子競泳で１８個の五輪金メダルを持つフェルプスとサンドイッチをほおばるなど元気な姿を披露したが、セレソンの運命を左右する大役は荷が重過ぎた？