×

鹿島 DF岩政の今季限りでの退団を正式発表「最後のわがまま」

[ 2013年12月3日 17:35 ]

 J1鹿島は3日、元日本代表DF岩政大樹(31)が今季限りで退団すると正式発表した。

 クラブは「退団決定までの経緯」として、「クラブと岩政選手の間で将来の方向性について話し合った結果、選手本人が新たな挑戦を希望し、今季限りの退団で両者合意した」とする異例の声明を発表。

 岩政はクラブを通じ、「これまで10年間、本当にありがとうございました。残りのサッカー人生で個人の幅をさらにひろげたいという思いと、新しい時代へ進もうとするチームでの自分の最後の仕事として、鹿島アントラーズを去ることを決断しました。最後のわがままとして、最終節の前にサポーターの皆さんへお伝えしたかったので、このタイミングでの発表となってしまったことをお許しください」とまずは逆転優勝がかかる7日の最終節前に発表することになったことを説明した。

 さらに「常勝鹿島のセンターバックを務め続けるのは、本当に苦しい日々でしたが、その分、多くのものを得ることができました。2007年の逆転優勝の瞬間、2008年のホーム最終戦でのロスタイムの瞬間、2009年の3連覇を成し遂げた瞬間。サポーターの皆さんと一体となり、スタジアムが揺れたあの感動は忘れることができません」とこれまでを振り返り、「僕は、サッカーという世界はリレーだと考えています」と持論を展開。

 「自分は大先輩から受け取ったバトンを次の世代に渡す任務をしっかり果たせたと感じていますし、共に過ごした後輩たちには新しい常勝鹿島の黄金時代を築いてくれることを期待しています。僕は僕なりにチームに全力で尽くしてきたと自負していますが、これまで成し遂げたものは全てサポーターの皆さんと共に勝ち得たものです。これからは僕もサポーターの一人として、皆さんと一緒に鹿島アントラーズを応援したいと思います。そして、感謝の気持ちと誇りを胸に、新たな挑戦に踏み出したいと思います。本当にありがとうございました」 と結んでいる。

続きを表示

2013年12月3日のニュース