×

川島 古巣を完封!PKストップで大勝に貢献

[ 2013年12月3日 05:30 ]

リールセ戦の前半、セーブするスタンダール・リエージュのGK川島(左)

 ベルギー1部スタンダール・リエージュの日本代表GK川島永嗣(30)は1日、アウェーで行われた古巣のリールセ戦にフル出場。2―0の後半23分に相手PKをストップし、5―0の完封勝利に貢献した。これで7試合負けなしとし、勝ち点40で首位を守った。FW小野裕二(20)は左膝のケガのため欠場した。

【川島 日程&成績】

 両の拳を握りしめ、川島が吠えた。2―0の後半23分、DFファン・ダンメがペナルティーエリア内で相手を倒してPKを与えた。しかし、守護神はゴール左を狙った相手キックを見極め、横っ跳びしてはじき出した。「(先に動かずに)我慢してしっかりボールに反応できた。いい仕事ができた」。失点すれば流れも失いかねない状況でのビッグセーブを、ドヤ顔で自賛した。

 特別な一戦だった。リールセは12年まで2シーズンを過ごした古巣。リーグ優勝10回を誇る強豪Sリエージュ移籍へのきっかけを与えてくれたクラブでもある。かつての本拠地で相手サポーターから“カワシマコール”を浴び「いろいろな思い出がある。温かく迎えてくれるのはうれしい。自分が成長したことを見せたかった」と声援をモチベーションに変え大勝劇に貢献した。2連勝で7試合負けなしとし、首位をキープした。川島は出場14試合中10試合で完封しており、間違いなく躍進の立役者。ルゾン監督は「私たちにはベルギーで一番良いGKがいる」と地元メディアに語り、頼れる男に最大限の賛辞を贈った。

 それでも川島自身に満足感はない。完勝にも「5―0の割に内容は良かったと思わない。今は結果を残さないといけない時期。厳しい時期を乗り越えて勝ち進んで行ければいい」と浮かれる様子はない。5季ぶりの優勝へ。そして、日本代表として来年のW杯へつなげていくためにも、さらなる高みを目指して突き進んでいく。

続きを表示

2013年12月3日のニュース