×

柿谷 逆転優勝へ諦めない決意「勝つだけ」

[ 2013年11月30日 05:30 ]

練習後、クルピ監督(右)と話す柿谷

 J1は30日、各地で9試合が行われる。現在4位のC大阪は29日、大阪市此花区で最終調整。残り2試合で首位横浜と勝ち点6差と崖っぷちの状況だが、日本代表FW柿谷曜一朗(23)は逆転優勝へ意気込んだ。対する鹿島の最前線に入るのは、ザックジャパンで定位置を争うFW大迫勇也(23)。得点ランクでも並ぶライバルとの1トップ対決を制し、今季ホーム最終戦を白星で飾る。

 可能性がある限り、あきらめるわけにはいかない。ハーフコートで行われた紅白戦で、柿谷は主力組の1トップに入り軽快な動きを披露した。シーズンは佳境を迎え、日本代表の活動もこなしてきただけに疲れがあるのは確かだ。だが、開幕前に「リーグ初制覇」という目標を掲げてスタートした今季。その望みを失いかけている状況にあって、もう一度、自らを奮い立たせた。

 「(鹿島戦に)勝つだけです。(勝たないと)一年間、自分たちがやってきたことがすべてムダになるわけじゃないけど、目指してたところには到達せえへんから」

 残り2試合で首位横浜とは勝ち点6差の4位。C大阪が連勝し、そして横浜が連敗することが逆転優勝の最低条件となっている。他力に頼る崖っぷちの状況だが、自分たちが白星を挙げなければ何も始まらない。

 対するは鹿島。リーグ戦5連敗中と苦手にしている“天敵”の最前線には、ザックジャパンで定位置を争う大迫がいる。11月の欧州遠征では、オランダ戦で大迫が、そしてベルギー戦では柿谷が1得点1アシストを記録した。お互いを認め高め合う存在だが、勝負となれば話は別だ。くしくも得点数は「18」で並んでいる。

 この日の練習後には、今季限りで退任するレヴィー・クルピ監督から「常に新しいチャレンジを設定して追いかけ続けてほしい」とアドバイスを受けた。気持ちを新たに迎える今季ホーム最終戦。「勝つだけです。勝って、終わりたい」。来季のアジアチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位以内に入るためにも、勝利だけが義務づけられた一戦。天才FWが勝負にこだわる。

続きを表示

2013年11月30日のニュース