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本田 本拠ラストマッチ飾れず…欧州CL日本人初PK弾も完敗

[ 2013年11月28日 04:00 ]

バイエルン戦でPKを決めるCSKAモスクワのMF本田(左)

 欧州CL1次リーグは27日、第5節の8試合が行われ、既にD組で1次リーグ敗退が決定している日本代表MF本田圭佑が所属するCSKAモスクワ(ロシア)がホームでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦。今冬にACミランへ移籍するため、この一戦がCSKAでのホーム最終戦となる本田は前節と同様にトップ下としてのフル出場。後半17分に欧州CL日本人史上初となるPK弾を決めるも1―3で敗れ、勝ち点を3から伸ばせず。欧州リーグ決勝トーナメント進出の条件である3位以内を確保することが出来なかった。12月10日の最終節では敵地でビクトリア・プルゼニ(チェコ)と対戦する。

 一方、既に決勝トーナメント進出を決めているバイエルンは、ふくらはぎに問題を抱えていたFWマンジュキッチが欠場。さらにDFバドシュトゥーバー、DFコンテント、MFシュバインシュタイガー、MFリベリ、MFシャチリ、FWピサロら主力7人を欠いて臨む事に。そのためマンジュキッチとピサロの両ストライカーを欠く1トップにはFWゲッツェを起用。23日のドルトムント戦でも見事に機能した“ゼロトップ・システム”を採用した。

 試合会場の気温はマイナス7度、雪の舞う厳寒のなかでの一戦は昨季王者のバイエルンが貫禄を見せる。前半17分、左サイドへのスルーパスに反応したMFミュラーがダイレクトで中央へ折り返すとエリア内に走り込んできたMFロッベンが左足でシュート。正確にコントロールされたボールはGKアキンフェエフの手をかすめネットを揺らした。

 最初のワンチャンスをものにしたバイエルンは、慣れない寒さと緩いピッチにとまどいながらも試合を支配。前半28分に主将のDFラームが負傷交代するというアクシデントに見舞われたが、CSKAにほとんどチャンスを作らせず。前半終了間際に本田のスルーパスからFWムサに決定機を作られたが、すかさずDFが寄せGKノイアーを脅かすシュートを打たせなかった。

 後半に入り1点ビハイントを追うCSKAにこの試合最大の見せ場が訪れる。GKアキンフェフからのゴールキックにFWムサがおとりとなる動きで本田の飛びだしを誘発。オフサイドラインを上手くかいくぐった本田がGKと1対1の場面を迎える。しかし、あまりにもフリーになりすぎたせいかシュートを一瞬ためらったスキに間合いを詰められ、右手一本で防がれてしまう。

 ホーム最終戦だけに本田はその後も貪欲にゴールを狙う。同5分には右サイドからのクロスボールにゴール前で右足で合わせるがミート出来ず不発。同8分には中央から左足でミドルシュートを放つもGKノイアーに難なくセーブされる。
 
 チャンスを作り始めたCSKAだったが追加点をあっさり奪われてしまう。同11分、中央右寄りでボールを受けたゲッツェがドリブルで仕掛け、立ちはだかるDF3~4人を翻弄。そのままエリア内に侵入すると左足でゴールへと流し込み、ドルトムント戦に続く2戦連続弾を華麗に決められた。

 同17分にはCSKAにPKのチャンスが与えられ、本田がGKノイアーの逆をつき1点を返すもその3分後に今度はCSKAがPKを与えてしまい万事休す。これをミュラーに確実に沈められ再び2点差に。

 本田を中心にホームの意地を見せたいCSKAだったが、MFトシッチのシュートがバーを叩くなど運にも見放され1―3のまま試合終了。本田が起点となり後半はチャンスを多く作ったCSKAだったが、これで1次リーグ4敗目を喫してしまった。なお、CSKAを下したバイエルンは欧州CL10連勝という新記録を達成した。

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