本田　ベルギー戦に勝算あり「なめてるヤツらをブッつぶす」

[ 2013年11月18日 05:30 ]

　日本代表はオランダ戦から一夜明けた１７日、ベルギーのゲンク市内で練習を行った。ＭＦ本田圭佑（２７＝ＣＳＫＡモスクワ）は試合後のインタビューを除き、ベルギー入りしてから初めて口を開き、１９日（日本時間２０日早朝）にブリュッセルで行われるベルギー戦について言及。公言するＷ杯優勝へ向けて「なめているヤツらを一人一人ぶっつぶしていく」などと強気な言葉を並べた。

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　気温６度と底冷えする寒さの中、本田の口調は熱を帯びた。時折、笑顔を見せ、リラックスムードを漂わせた練習時と表情は一変。ベルギー戦まで２日と迫る中、取材エリアで自ら報道陣に近づき、語り始めた。

　「（１４日のコロンビアと）ベルギーの試合を見たので、こんな感じかなというイメージはある。簡単ではないけど勝算はある。あとはどれだけイメージ通りにいくか」

　ベルギーはＦＩＦＡランク５位。チェルシーのＭＦアザール（２２）や、マンチェスターＵのＭＦフェライニ（２５）ら若手が台頭。Ｗ杯本大会のシードも獲得するなど最も勢いに乗っているチームの一つだが、本田の頭にはそれを上回る絵が描けている。

　「（ＦＩＦＡランクは）意味がない。ベルギーも評価だけ高くて、歴史のある国ではない。オランダとは背負っているものが違う。そういう意味では日本と一緒。いい試合をしていてもコロンビアに（０―２で）負けたでしょ」

　相手をリスペクトしすぎない姿勢はいつも変わらない。どんな相手でも、立ちふさがる壁は乗り越えていくだけだ。

　「日本はチャレンジャーですから。なめているヤツらを一人一人ぶっつぶしていくだけ。なめられてるぐらいがいい。変に（香川）真司や（長友）佑都がビッグクラブにいるから、いい選手がいるのはバレバレですけど（笑い）」

　ベルギー戦。そして来年のＷ杯。“格上”と言われる相手を全て倒さなければ公言する優勝は見えて来ない。そのためには自身だけでなくチーム力の向上も不可欠。オランダ戦では新戦力の大迫、山口が結果を残した。

　「（大迫、山口は）いいですね。能力が高い。レギュラー争いも激しくなる。自分も安泰じゃない。しっかり結果を出している選手が出る。代表とは、そういう存在」

　定位置は守るものではなく、奪い取るもの。前回の１０年Ｗ杯南アフリカ大会前の自身もそうだった。そして、今でも当時の気持ちを忘れていない。まずは同点ゴールを決めたオランダ戦に続き、ベルギー戦で結果を出す。本田はそのことに集中している。