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高徳に続け!!新潟“酒井家最終兵器”高聖がトップチーム昇格

[ 2013年11月14日 06:00 ]

トップチーム昇格が決まった新潟のDF酒井高聖

 新潟は13日、同ユースのDF酒井高聖(ごうそん=17、開志学園高3年)が来季からトップチームに昇格すると発表した。高聖の兄である高徳(ごうとく=22、新潟―シュツットガルト)、現在新潟に所属している宣福(のりよし=21、帝京長岡高出)に続いて酒井家からは3人目。“酒井家の最終兵器”が、いよいよトップチームに主戦場を移す。

 酒井家の末っ子・高聖が、満を持してプロの扉を開ける。「トップチームにいくことが自分の夢だったので、かなえられたことがうれしい」。笑顔満開でトップチーム昇格の喜びを表現した。

 一昨年からトップチームの練習に参加しており、この日もトップチームで2部練習を行った。午前練習の11対11ではMF成岡とダブルボランチを組み、堂々としたプレーぶりが光った。柳下正明監督(53)も「以前に比べて体つきも良くなり、当たっても(他の選手と)遜色がない。来年、すぐやれる」と即戦力としての期待は高い。

 最近では本職のセンターバック(CB)のほかに、サイドバックやボランチなど、新しいポジションを経験してプレーの幅を広げている。柳下監督は「ボランチも悪くない。いろいろなポジションを経験することによって成長していければ」と当面はポジションは固定しない方針だ。

 高聖自身も「対人の強さやヘディングが持ち味なのでCBが合っていると思うけど、CBをメーンに置きながら、どこでもこなせるユーティリティープレーヤーを目指したい」と目を輝かせるが、目標にしているのはスペイン代表CBのジェラール・ピケ(26=バルセロナ)。「カバリングがうまく、足元も目立っていて強さもある。自分にないものを持っている」と理由を説明した。

 さらに、プロ入りがかなった今後の目標を「A代表に選ばれてプレーすることと、将来は海外でプレーできたら。もちろん兄(高徳)よりも強いチームにいきたい。兄を超えたい」とドイツ、日本代表で奮闘する高徳超えも視野に入れる。

 高徳との兄弟W杯出場の期待もかかる。だが「兄は一人の選手として見ているので、兄と一緒に(ピッチに)立ちたいとか思ったことはない。目標にしながらライバルです」と高聖。キッパリと言い切った強気な姿勢が頼もしかった。

 ◆酒井 高聖(さかい・ごうそん)1996年(平8)3月20日、三条市出身の17歳。兄の影響で大崎小5年時にレザーFCでサッカーを始める。FSC(フリーダムスポーツクラブ)新潟ジュニアユースからアルビレックス新潟ユースに入団し、U―15、U―16日本代表。今季はトップチームの2種登録選手。家族は両親、兄3人。長男・高喜(ごうひ=23)は新日鉄住金所属の柔道選手。1メートル83、77キロ。血液型A。利き足は右。

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