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神戸 1年でJ1復帰決定も…白星で飾れず笑顔なし

[ 2013年11月11日 06:00 ]

<札幌・神戸>サポーターに挨拶をし引き揚げる神戸イレブン

J2第40節 神戸0―1札幌

(11月10日 札幌ド)
 J2第40節は10日、各地で11試合が行われ、午後1時開始の試合で首位のG大阪が3位の京都を2―0で下し、2試合を残して2位の神戸が降格から1年でJ1復帰を決めた。神戸はその後に行われたアウェーの札幌戦に敗れ、勝ち点を83に伸ばしたG大阪が次節17日にも優勝する可能性が出てきた。長崎はアウェーで千葉に2―0と快勝し、4位に浮上した。

 昇格の喜びはなかった。試合前に京都が敗れてJ1復帰という目標を達成して臨んだ札幌戦。相手に倍のシュート数を浴びると、微妙な判定にいらだち、そして敗れた。

 9日に三木谷浩史会長の父・良一氏が83歳で死去。試合や練習を頻繁に訪れてくれた故人をしのび喪章を巻いてプレーするも、追悼星とはならなかった。今季の道のりも順調ではなかった。開幕から個人能力で相手を圧倒しながら8月に岐阜と山形に連敗。「3連敗したらクビ」と言い続けていた安達監督は自身に批判を集めさせ、それを受け入れることで選手との距離感を縮めた。

 10月6日の千葉戦でハーフタイムに選手同士が激しく言い争って逆転負け。13日の天皇杯でも主力不在のC大阪に0―4の完敗を喫した。お互いに責任をなすりつけ合う空気の中で、引退を決意していた吉田が「もう仲間同士で言い争うことはやめよう」と訴えたことで一体感を取り戻した。

 前回のJ2時代(06年)で6910人だったホーム平均動員数も、クラブの地道な努力もあって1万人を超える。来季は2年ぶりのJ1で生まれ変わった姿を見せる。

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2013年11月11日のニュース