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ネルシーニョ監督手記 柏に来たことは運命「勝利の大切さ伝えられた」

[ 2013年11月3日 11:07 ]

胴上げを受ける柏・ネルシーニョ監督

ナビスコ杯決勝 柏1―0浦和

(11月2日 国立)
 我々と、クラブの名を歴史に残せた。やってきたことが間違っていなかったと証明できた。我々の仕事は1つでも多くのタイトルを持ち帰って、クラブのギャラリーをトロフィーで埋めること。選手たちは私が伝えたことを実践してくれた。感謝したい。

 10年のJ2優勝から4季連続でタイトルを獲得できた。選手には09年の監督就任以来「勝つことが非常に大事だ」と言い続けてきた。結果が出ると彼らは私のやり方を信じ始め、自分たちの力を信じ始めた。そうして彼らの成長とチームの成長がリンクした。(8月31日のリーグ鹿島戦後、一時は辞意表明し)チームを離れたが、その後も何も変わっていない。同じように選手にリスペクトされているし、私も選手をリスペクトしてきた。

 私がサッカーを始めたのは13歳の頃。50年近くこの世界にいる。すでにサッカーは血の中に入っている。ただの仕事ではなく、好きなんだ。オフに1カ月も現場を離れると、早く現場に戻りたいと思うぐらい、離れられない。私は海外のタレント軍団の試合をテレビでよく見る。サッカーでは、みんな誰かのマネをして成長していく。私はいつも、うちのチームに役立てられることを探しているのだ。

 このクラブとはお互い信頼できる関係を築けている。ブラジルに置いてきた家族と会えないが、これだけ穏やかに暮らせる国や町もなかなかない。神様に連れて来られた運命だと思っているので、来季もやろうと決意した。今後の目標については、自分が今、歩いている道の、どの辺にいるのか分かっていない。まずは、自分がいるところで、できる仕事をするだけです。(柏レイソル監督)

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