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C大阪、新監督に名波氏!クルピ監督退任で最有力候補浮上

[ 2013年11月1日 07:48 ]

C大阪が来季の新監督として最有力候補に挙げている元日本代表の名波浩氏

 C大阪が来季の新監督として、元日本代表の名波浩氏(40)を最有力候補に挙げていることが31日、分かった。すでにレヴィー・クルピ監督(60)が今季限りで退任することが決まっており、水面下で後任監督の人選に着手。06年にはC大阪に在籍し、現役時代から確かな戦術眼を持つ同氏を最上位にリストアップした。今後の交渉が順調に進めば新人監督とともに14年シーズンを迎えることになる。

 新シーズンに向けて大刷新を図るC大阪が、かつて日本代表で活躍した名レフティーに来季の指揮を託す方針を固めた。計8シーズンにわたって現場トップを担ってきたクルピ監督の今季限りでの退任が正式決定。複数のJリーグ関係者によると、後任としてクラブOBの名波氏が最有力候補に挙がっているという。

 クラブ関係者が「フレッシュな状態に戻すということだろう」と話すように、来季はクルピ監督のみならず、ブラジル人コーチ、そして日本人コーチもすべて入れ替える予定。新たに強化部長に就任する元日本代表の勝矢寿延氏(現スカウト統括責任者)のもと、後任監督の人選に当たってきた。クラブOBだけでなく外部招へいも検討。幅広くリストアップする過程で、最上位に浮上したのが名波氏だった。

 華麗なテクニックを武器に同氏は磐田でプロのキャリアをスタートさせ、99年にはセリエAのベネチアへ移籍。06年は途中加入でC大阪に在籍し、13試合出場で2得点を挙げるなど多くのサポーターに愛された。日本代表としても、日本が初めてW杯に出場した98年フランス大会で司令塔として攻撃陣を操った。08年限りで現役から退くと、その後は主に解説者としてサッカーに携わった。冷静な分析や戦術論には定評があり、昨年にJリーグクラブを指導できるS級ライセンスを取得している。

 名波氏は監督だけでなく、コーチ経験もない。指導者としては未知数なだけに異例の抜てきといえるものの、現役時代から後輩からの信頼が厚く、心機一転を図るクラブにとっては最適の人材といえる。C大阪は育成型という方針を掲げ、現在は日本代表にまで上りつめた柿谷や山口を筆頭に、扇原や杉本、南野ら有望な若手をそろえる。交渉が順調にすすめば、現役時代に名手として鳴らした名波氏が、タレント集団をさらなる強豪へと導くことになる。

 ◆名波 浩(ななみ・ひろし)1972年(昭47)11月28日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。清水商から順天堂大に進み、95年に磐田入団。C大阪や東京V、イタリアのベネチアでもプレーし、08年に現役引退。Jリーグ通算331試合出場34得点。国際Aマッチ通算67試合出場9得点。1メートル77、70キロ。左利き。

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2013年11月1日のニュース