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レアンドロ間に合った!柏 ナビスコ杯決勝へ救世主が実戦復帰

[ 2013年10月30日 06:00 ]

29日の練習後にファンにサインする柏のMFレアンドロ・ドミンゲス

 浦和と激突する11月2日のナビスコ杯決勝(国立)で14年ぶりの優勝を狙う柏に、MFレアンドロ・ドミンゲス(30)が戻った。左股関節内転筋損傷で戦線離脱していた攻撃のキーマンは29日の練習で約2カ月ぶりに実戦復帰。浦和との“前哨戦”となった27日のリーグ戦で敗れたチームを救う。

 大一番に向けて頼れる男が帰ってきた。レアンドロはユースチームとの練習試合(45分)で3トップの右に入ってプレーした。8月21日に行われたアルシャバブとのACL準々決勝第1戦で負傷し、9月4日に母国ブラジルで手術。約2カ月ぶりの実戦ながら、早速アシストを記録した。圧倒的な技術と戦術眼は健在で「(状態は)いいよ。(患部も)問題はない」と決戦の日を見据えた。

 チームも大黒柱の復帰を心待ちにしていた。レアンドロの状態を見るため、わざわざ練習試合を設定。見届けたネルシーニョ監督は「リハビリから上がってきて初めて45分、試合をやった。今の段階でどうこう言えることはない。この先、本人、メディカルスタッフと話しながら判断したい」と慎重だった。それでも最近の公式戦11試合で2勝3分け6敗と不振にあえぐ中で「もちろん、レアンドロがゴーサインを出せば決勝に出そうと思います」と約束した。

 実績は言うまでもない。10年に加入すると13得点を挙げる活躍で、いきなり柏をJ2優勝とJ1昇格に導いた。11年はJ1初制覇に貢献してMVPを獲得し、12年度には天皇杯のタイトルをもたらした。2度のJ2降格を経験するなど苦難の歴史を歩んできた柏に、ネルシーニョ監督とともに過去3季連続でタイトルを運んできたのは間違いなく天才肌の司令塔だ。

 苦境を救う。前哨戦となった27日のJ1で浦和に1―2で敗れ、ナビスコ杯決勝では主将のMF大谷、DF橋本が警告累積で出場停止。ロンドン五輪代表のDF鈴木は浦和戦で右膝を痛め、この日も別メニューとなった。それでもエース工藤は「(レアンドロと)感覚は分かり合っている。攻撃の部分では楽しみが増える」と相棒復帰に表情は明るい。4季連続タイトル獲得へ。ブラジル人助っ人が救世主になる。

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