俊輔記録ずくめFK J1歴代最多&自身初の2桁得点

[ 2013年10月28日 06:00 ]

<大分・横浜Fマ>前半45分、FKでゴールを決め喜ぶ、横浜・中村(中央)

J1第30節 横浜1―0大分

(10月27日 大銀ド)
 前節首位の横浜が敵地で大分を1―0で下し、首位を守った。MF中村俊輔(35)が前半45分にJ1最多記録となる通算17本目のFK弾を決めた。自身初のシーズン2桁得点を達成し、守備陣もクラブ新記録のリーグ戦5試合連続完封と記録ずくめの勝利。2位の浦和は柏に2―1で競り勝ち、横浜との勝ち点2差をキープした。浦和のDF山田暢久(38)がJ1通算500試合出場の節目で勝利に貢献した。

 天才レフティーがついに偉業を達成した。前半45分、角度がない右サイドからのFK。中村がニアサイドへ目掛けて左足を強振すると、ボールは2枚の壁の内側を抜いてネットに突き刺さった。「GKが蹴る瞬間にちょっと前に出た」。難しい角度から、通常なら相手GKがゴール前に合わせる強いクロスを想定する状況で、常に3つ以上の選択肢を持ってFKに臨む名手はわずかな動きを見逃さなかった。

 FK弾は4月27日の甲府戦以来、今季リーグ戦4本目。J1通算17本で、並んでいた遠藤(G大阪)をかわして単独首位に立った。97年のプロ入り以来、初のシーズン2桁得点も達成した。横浜での公式戦通算得点も70点とし、FW城彰二氏(本紙評論家)を抜いて単独でのクラブ最多得点選手にもなった。

 試合後「記録を気にしてプレーしていない」と淡々と振り返った中村だが、実は意識していた。最近では相手が中村のFKをより警戒。競技規則で壁の位置はボールから9・15メートルと定められているが、守備側は主審の目を盗んで少しでも壁を近づけようとすることが多い。中村は対策としてあえて壁を近づけて練習。味方がボールを軽く蹴り、位置をずらしてもらってから狙う間接FKも準備していた。間接FKがFK弾として記録されないことを知り「えっ、そうなの?」と話したこともあった。その後の試合ではチームの勝利を最優先し、実際に間接FKでゴールを狙ったこともあったが、この日はチャンスと見るや迷わず左足を振り抜いた。「やっと入った。長くやってると良いこともある」。空白の約6カ月を経ての記録達成に胸をなで下ろした。

 守備陣もクラブ新記録の5試合連続完封で快挙に花を添え、首位をキープ。記録ずくめの一発で悲願の優勝へ、中村が横浜をまた一歩前進させた。

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