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U―17日本代表「前育コンビ」で2大会連続のW杯16強入り

[ 2013年10月23日 06:00 ]

ベネズエラ戦の前半、先制ゴールが決まり喜ぶU―17日本代表イレブン

 サッカー・U―17W杯は1次リーグ第2戦が21日、UAEで行われ、D組の日本はFW渡辺凌磨(17=前橋育英)が2得点を決めるなど3―1でベネズエラを下した。連勝で勝ち点を6とし、2大会連続となる決勝トーナメント進出を決めた。第3戦は24日に1位通過を懸けチュニジアと対戦する。

 主将マークを巻いた渡辺が1次リーグ突破を引き寄せた。1―1の前半44分、同じ前橋育英の鈴木からの右クロスをゴールに突き刺した。「勝利に貢献する得点が決められて、とてもうれしい」と殊勲弾に胸を張った。

 前橋育英は、野球部が今夏の甲子園で初優勝。同学年の2年生エース・高橋光成の活躍に2人は刺激を受けてきた。アシストの鈴木は97年生まれ。20年東京五輪世代でもあるが、まずはこの大会で名前を売るチャンス。「(これからも渡辺)凌磨と点を取って勝ちたい」と“前育ホットライン”によるゴール量産に意欲を見せる。後半33分には左サイドを突破した渡辺がペナルティーエリア内で、相手DFに倒されPKを獲得。自らキッカーを務め、右足で落ち着いてダメを押した。

 欧州王者ロシアを撃破した第1戦から中2日。先発8人を代えて臨んだがボール保持率は68%でシュート数も23と質は落ちなかった。それでも吉武監督は「たくさんチャンスはつくったが、最後の精度に課題は残った」と合格点は与えない。前人未到の4強入りへ。隙をつくらずまい進する。

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