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日本 簡単にクロス許して“傍観”守備陣もう限界…

[ 2013年10月16日 06:00 ]

<ベラルーシ・日本>MFチゴレフに先制ゴールを決められる

国際親善試合 日本0-1ベラルーシ

(10月15日 ジョジナ)
 またもあっけなく失点を許してしまった。相手に攻め込まれた0―0の前半44分、日本の右サイドからのクロス。長友がゴール前のカラチェフに前を向かれて簡単にポストプレーを許し、バックパスを受けたチゴレフに長谷部がプレスにいくも間に合わず。最後は右足で強烈にゴール左上に叩き込まれた。

 主将の長谷部が指摘したのは守備での“甘さ”だった。「自分たちにとって球際や1対1は永遠の課題」とした上で「寄せが甘かったり、そういうところが勝負を分ける。相手は球際や、ここぞという時のつぶしを徹底してやっている。もっとやらないと」と反省。2失点した11日のセルビア戦後、GK川島も「最後の部分を詰めていく必要がある」と話していたが、その“最後の部分”での詰めの甘さは改善されなかった。

 3戦全敗だったコンフェデ杯では3試合で9失点。8月14日のウルグアイ戦でも4失点を喫し、アジアレベルで通用した守備が世界の強豪相手では通じないことが明らかになった。そんな中、指揮官は9月の合宿で基本に立ち返り、前線からのプレスを徹底させるなど修正を図った。9月10日のガーナ戦では就任以来初めて守備に特化した3バックを採用。3―1で勝利し、修正に成功したかのように思われたが、セルビア戦に続き、FIFAランク80位の格下ベラルーシ相手に再三、守備陣が乱れた。

 後半6分には柿谷を下げて森重を投入。9月の合宿以来徹底的に指導を続ける3バックに変更した。だが、その後も守備陣は安定しなかった。吉田は「今はチャレンジの時期。こういう時しかできないこともあるし、より多くのチャレンジをして収穫を得たい」と意気込んでいたが、チャレンジも収穫も見られないまま貴重なアウェー2試合は終了。このままだと、11月のオランダ、ベルギーというFIFAランク9位、6位の強豪を相手に大量失点をしかねない。

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2013年10月16日のニュース