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本田 イライラ…4戦連発どころかシュート1本

[ 2013年10月13日 06:00 ]

<日本・セルビア>完敗に整列に加わらず引き揚げる本田

国際親善試合 日本0―2セルビア

(10月11日 ノビサド)
 日本代表は11日、アウェーでセルビアに0―2で完敗した。トップ下でフル出場したMF本田圭佑(27)はシュート1本に終わり不発。日本史上5人目の国際Aマッチ4試合連続弾を逃した。試合後は相手チームとあいさつを交わさず誰よりも早くロッカールームに消えるなどイライラを爆発。W杯優勝を公言する中、6月のコンフェデ杯、8月のウルグアイ戦に続き世界との差を突きつけられた。12日はチームはベラルーシ戦(15日、ジョジナ)に向けて移動した。
【試合結果 メンバー 日程&結果】

 センターサークル付近に集まりあいさつを交わす両国の選手に目もくれず、本田は重い足取りでロッカールームに消えた。W杯出場権を逃したセルビアに、6月15日のブラジル戦以来9試合ぶりの零敗。試合後はテレビインタビューのみに応じ「失点に関しては不運もあったし、攻撃でいい形もあった。チャンスで決めきれなかったことが残念」と唇をかんだ。

 日本史上5人目の快挙はならなかった。得点すれば、渡辺正、釜本邦茂、木村和司、三浦知良に続く国際Aマッチ4戦連発だったが、不発。前半45分に約25メートルの距離から放ったゴール右隅への低い弾道の直接FKが唯一のシュートだった。引退試合となったセルビアの英雄MFスタンコビッチが前半11分に途中交代した際には両チームが整列して花道をつくったが、列に加わらず打撲した左大腿部をケアしながら水分補給。勝負に徹したが、結果は残せなかった。

 「悲観する必要はない。チャンスで決められなかったところを突き詰めていきたい」と努めて前を向いたが、シュート数は相手の11を下回る7だった。ボール支配率はセルビアの44・1%を上回る55・9%。日本のペースでやっているように見えて実は相手にボールを持たされ、攻めあぐねているのが実情だ。得点パターンを突き詰めるといっても解決策は見えてこない。本田のイライラが募るのも無理はなかった。

 一夜明けた12日は全体練習に参加せずに、ストレッチ、ウオーキングのみの調整。左足首捻挫を抱える遠藤とピッチを歩きながら話し込んだ。練習後には長谷部と青空会談するなど即席の“反省会”も実施。取材エリアでは「しゃべらへんけど、意見は聞く」と逆質問で試合の感想を求め「ありがとう」と言い残して立ち去った。15日にはFIFAランク80位の格下ベラルーシと対戦。現状を打破できなければ、公言するW杯制覇は夢物語で終わってしまう。

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2013年10月13日のニュース