柏　敗戦も“貯金”で１４年ぶり決勝進出

前半、横浜・中村（25）のＦＫを防ぐ渡部（23）、鈴木（４）ら柏イレブン

ナビスコ杯準決勝第２戦 柏０―２横浜

（10月12日 ニッパ球）
　柏は２点を奪われたものの、第１戦の４―０の貯金にものを言わせて９９年以来２度目の決勝進出を果たした。

　柏の選手たちは複雑な表情で、“勝利の味”をかみしめる。ただ、ホームアンドアウェー方式の戦い方はベスト４入りしたＡＣＬで経験。何度も大ピンチを迎えたが慌てることなく、工藤は「時間がたてば焦るのは相手。自分たちがバタバタしても仕方ない」と冷静に対処した。

　過密日程やネルシーニョ監督の辞任騒動などを乗り越えての決勝進出も、これで公式戦は８試合勝ちなし。チームの調子は戻っていない。しかも、故障を押して先発した大谷主将が決勝戦は累積警告で出場停止になる。それでも、決勝まではあと３週間。エースの工藤は「またとないチャンス。そこへ選手全員で向かっていく。優勝で終わりたい」と、１４年ぶりの優勝に照準を合わせた。