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遠藤&長谷部Wボランチ牙城崩す!細貝“攻めの守備”でアピール

[ 2013年10月10日 06:00 ]

試合形式の練習で伊野波(左)と競り合う細貝

日本代表 セルビア合宿

 ボランチ第3の男が中盤に新風を吹き込む。MF細貝は6月のコンフェデ杯以来、約4カ月ぶりの代表復帰。8日の実戦練習では早速、ボランチを任された。遠藤は左足首捻挫で別メニュー、長谷部は疲労の蓄積でホテルで別調整で、不動コンビのコンディションは万全ではない。「27歳で代表の試合に出ていないのは正直、厳しいと思っている」とレギュラー獲りに燃える細貝にとってセルビア戦はアピールの大チャンスだ。

 従来と明らかに違うのはプレスの圧力だ。昨季まで在籍したレバークーゼンでは出場してもサイドバックが大半だった。ヘルタに移籍した今季は全8戦に出場し、本職のボランチが主戦場。「ボランチの感覚は去年よりある。サイドバックとは全然、違う」という。細貝は鋭い出足と球際の強さでボール奪取能力が高い。後ろにDFが控えているボランチでなら、思い切り良く、相手に圧力をかけられる。遠藤や長谷部とはひと味違う攻めの守備が見せられる。

 今合宿では新たに台頭してきた山口とダブルボランチを組む時間が長い。「(山口)蛍とは初めて。数多くしゃべってチームを活性化させたい。間近でやると彼から学ぶことも多い。ボールを落ち着いてもらう部分、強く守りに行く部分は勉強になる」と話す。4歳下の後輩からも学ぶものは学ぶ、向上心の塊だ。

 8月のウルグアイ戦はヘルタでのレギュラー獲得を優先し招集を辞退した。「代表のためにサッカーをやってるのではなく、チームで結果を残せば呼んでもらえると思う」。セルビア戦はその選択が正しかったことを証明する絶好の機会。劣勢に回る時間も多くなる敵地でこそ、細貝の持ち味が生きてくる。

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2013年10月10日のニュース