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柿谷 初体験凸凹ピッチ歓迎!集結スカウトに見せるぞ“適欧力”

[ 2013年10月9日 06:00 ]

本田(後ろ)とともにボールを追う柿谷

 日本代表は8日、親善試合セルビア戦(11日)に向け、セルビア・ノビサド市内で合宿2日目に突入した。フル代表として初の欧州遠征となったFW柿谷曜一朗(23=C大阪)は国内では経験がない凸凹ピッチでの練習など“初物づくし”となったが、たくましさを発揮。侍ブルーの一員として待望の欧州デビューに向け、胸をときめかせた。

【日本代表メンバー 日程&結果】

 見るもの、起こること、その全てに胸がときめいた。ノビサド合宿も2日目に突入。侍ブルーとして初めての欧州遠征を迎えた柿谷が、力強い一歩を踏み出した。待っていたのは国内ではあり得ない経験の連続だが、日本が誇る天才はどこまでもポジティブだ。

 初もの(1)凸凹ピッチ 練習場の芝は深く長さも不規則だ。それでも「ピッチが悪いのは当たり前と言うか、日本とは違うな、と。でも、わけ分からん跳ね方をする方がオモロイ。足腰が鍛えられるしね」と笑い飛ばした。柿谷と言えば、どんなパスも瞬時に自分の体勢に持って行ける“神トラップ”が武器だ。初体験の凸凹ピッチでも「そういう中でもしっかりやらないと」と力を込めた。

 初もの(2)ミミズ襲来 練習前、各選手がピッチにマットを敷きストレッチを開始する。初日にはマットの下を気にしながら妙なリアクションを起こす柿谷の姿があった。実は「ミミズがいました」。早速周囲の笑いを誘い、持ってる男?ぶりを発揮した。

 初もの(3)初競演 今回は身長1メートル94のハーフナーと1トップを争う。この日も実戦練習では別チームに分かれ、起用された。柿谷は「マイク君にできることは僕にはできない。上を向いて話さないといけないしね。マイク君の方が代表経験は多いし、いろいろ聞いて一緒に頑張りたい」と平常心。昨季オランダリーグ2桁得点の好敵手をリスペクトし、吸収すべきものは自身の血肉に変える覚悟だ。

 欧州メディアでは、1年以内に日本から欧州移籍を果たす最有力候補に挙げられている。関係者によれば、セルビア戦にも多数のスカウト陣が集結する予定だ。鮮烈デビューを飾った東アジア杯以降は無得点。名門Rマドリードで練習参加した08年以来、約5年ぶりに欧州にやって来た柿谷の周囲はワクワク、ドキドキ感でいっぱい。“欧州デビュー”で何かやってくれそうな雰囲気が漂ってきた。

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