リーグ初弾!ベトナムの英雄ビン、初先発の期待に応える“活躍”

[ 2013年9月23日 06:00 ]

<札幌・長崎>前半15分、待望のリーグ戦初ゴールを挙げた札幌FWレ・コン・ビン

J2第34節 札幌1-0長崎

(9月22日 札幌厚別)
 J2札幌が、リーグ戦初スタメンのベトナム代表FWレ・コン・ビン(27)のリーグ戦初ゴールで4位長崎を1―0で下した。前半15分にダイビングヘッドでゴールを挙げたが、同36分にこの日2枚目のイエローカードを出されて退場。わずか36分間のプレーに終わったが、その後の数的不利も全員が体を張って虎の子の1点を守った。

 試合後。サポーターからの「レ・コン・ビン」コールを、ビンは全身で受け止めた。リーグ戦出場3試合目での1発。思い出のゴールにビンは何度も手を挙げ、柔らかな笑顔を浮かべた。

 「うれしすぎ。長い時間待っていたのでうれしいよ」

 まさに「ビン劇場」だった。前半15分、右サイドを猛然と走り込み、DF上原のパスにダイビングヘッド。ゴール右に突き刺した。だが、「ベトナムの英雄」はこれで終わらない。興奮のあまり、ゴール裏のサポーターに向かって走りながらユニホームをたくし上げた。この行為でこの日1枚目のイエローカードをもらうと、前半36分に相手ユニホームを後ろから引っ張り2枚目。直後にレッドカードを突きつけられ、わずか36分間でピッチを去った。

 04年のプロデビューからベトナム代表通算51試合で35得点。ベトナムリーグ通算107得点を挙げてきたが、レッドカードはベトナム代表戦の09年レバノン戦の1度だけ。リーグ戦ではイエローカードすらなかった。新天地を求め、8月上旬に来日して1カ月半。先月21日の愛媛戦でリーグ戦初出場初アシスト、そして今月7日の天皇杯2回戦道教大岩見沢戦で来日初ゴールを挙げた。だが8月11日の横浜FC戦から前節栃木戦まで6戦連続ベンチ入りも、出場時間は2戦計9分間にとどまっていた。気持ちが高まり、退場後の残り54分間の数的不利まで「演出」したが、ようやくゴールへのストレスをぬぐいさった。

 財前恵一監督(45)は「期待していた通り。球際でも気持ちを出した」と称えた。3戦ぶりの勝ち点3で、暫定ながらプレーオフ出場権6位の千葉との勝ち点差は4と縮まった。ハーフタイムにチームメートに謝罪したビンは「守ってくれて感謝。これからも頑張りたいし、ミステークはやめたい」と誓った。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2013年9月23日のニュース