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クロスのつもりが!!内田うれし恥ずかしCL初ゴール

[ 2013年9月20日 06:00 ]

<シャルケ・ステアウア・ブカレスト>チームメートに祝福される内田(中央)

欧州CL・1次リーグH組 シャルケ3―0ステアウア・ブカレスト

(9月18日)
 18日は欧州CL・1次リーグ8試合が行われ、E組のシャルケ(ドイツ)はホームでステアウア・ブカレスト(ルーマニア)と対戦し、3―0で快勝した。日本代表DF内田篤人(25)が後半22分に欧州CL初ゴールとなる決勝弾を記録。大会通算出場試合をMF中村俊輔(35=横浜)に並ぶ日本人最多17に伸ばした節目の一戦で結果を出した。

 狙ってないよ、と言わんばかりに、内田が右手を振った。0―0の後半22分、右サイドでボールを受けるとファーサイドのボアテングを目掛けてクロス。ボールは誰にも触れることなくワンバウンドしてネットに収まった。幸運な 形で生まれた、記念すべき欧州CL初ゴール。均衡を破る一撃が決勝弾となり、「クロスがちょっと流れちゃった んですけど。ああいうゴールがたまにポロっと出る。もっと普通のゴールがいいんですけどね」と苦笑いした。

 この試合が欧州CL 通算17試合目の出場で、日本人選手では中村に並ぶタイ記録となった。10~11年に11試合、昨季5試合、今季1試合と3シーズンで積み上げた価値ある数字だ。「うれしいけど、まあ、すぐ抜かれるよ」と謙遜した上で「欧州に来ても、この大会に出られるチームは少ない。こういうチームにいられるということは本当に幸せなことだと思う」と笑顔。欧州CL初得点は節目の一戦に花を添える自らへの“祝砲”にもなった。

 次戦は中2日の21日、ホームのリーグ戦でバイエルンMと対戦する。昨季の欧州CL覇者で、3季前までチームメートだったGKノイアーも在籍。内田は「中2日なのできついですけど、ああいう良いチームとやれる機会はなかなかない。同じリーグに欧州CLの優勝チームがいるというのは、なかなかない。ノイアーにも会えるし楽しみ」と前を向いた。

 欧州CL王者と真剣勝負を繰り返せるのも、元同僚との再会を心待ちにできるのも、欧州クラブで長くレギュラーを張り続けているからこそ。欧州舞台での貴重な経験は、9カ月後に迫ったW杯での活躍にもつながっている。

 ≪地元紙高評価≫シャルケの先制点を決めるなど攻守両面で3―0の勝利に貢献した内田は、19日付の地元メディアからも高い評価を得た。評価は最高が1、最低には6が付けられるが、大衆紙ビルトは2、専門誌キッカーは2・5だった。

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