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ザック監督 11月最強布陣!10月遠征で“当落線上”海外組テスト

[ 2013年9月13日 06:00 ]

ファンにサムアップで応えるザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が11月の欧州遠征に、W杯最終登録メンバーを見据えた、最強チームで臨むプランを立てていることが判明した。

 9月の2試合では、国内組の割合を多くして招集したが、10月の欧州遠征(11日セルビア戦、15日ベラルーシ戦)では欧州組主体で臨むことを明言。9、10月の試合を踏まえて選手たちをふるいにかけ、11月の2試合にはベストメンバーで臨む方針だ。指揮官は12日、欧州視察のため離日した。

 ザッケローニ監督の年内強化プランが明らかになった。カジュアルな服装で成田空港に現れたイタリア人指揮官は欧州組の視察のために離日。出発前に10月の欧州遠征のメンバー構成について聞かれると「今回(9月の2試合)はJリーグでプレーしている選手を見る機会だった。次は欧州でプレーしている選手に、よりチャンスを与えるようにしたい」と話した。

 9月の2試合(6日グアテマラ戦、10日のガーナ戦)では、8月14日のウルグアイ戦に続き、それまで控えながら常連組だったFWハーフナー、MF細貝、FW乾らの招集を見送った。その一方で、7月の東アジア杯で活躍したFW柿谷、FW斎藤、MF山口、DF森重らの国内組を再招集。本田、香川、遠藤ら、ザックジャパンの中核をなすメンバーとさらなる融合を図り、連勝と結果を残した。

 だが、10月の欧州遠征では、8、9月に呼ばれた国内組の数人が外れ、代わりに欧州組が招集される見通し。指揮官はそのためにも、今回の視察はあえて当落線上にいる選手を中心に予定している。「ここ最近呼んでいなかった選手が中心になる。彼らも日本代表の一員。今回ケガで招集できなかった(酒井)宏樹、細貝、(ハーフナー)マイクとかですね。それは大津に関しても言えることです」と語った。

 この“2段階”招集の裏に隠された狙いは、年内最後の強化マッチ2試合となる11月の欧州遠征を見据えたものだ。指揮官はそもそも、W杯メンバーについて「年内(13年に)に固めるつもり」と話していた。11月の対戦相手はベルギー、オランダという世界トップレベルの相手が濃厚。この絶好のチャンスに、中核メンバーに加えて国内、欧州組の選考をクリアしたベストチームで臨む方針だ。

 3連敗した6月のコンフェデ杯後に始まった戦力の発掘と見直し。「最近、私がフォローしている選手の人数を数えたら70人以上でした」とザッケローニ監督は言うが、W杯登録メンバー23人への絞り込みも、ついに最重要局面に突入した。

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2013年9月13日のニュース