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柿谷 両軍最多シュート6本も不発 C大阪V遠のくドロー

[ 2013年9月1日 06:00 ]

<C大阪・川崎F>後半、大雨が降る中、シュートを放つ柿谷(中央)

J1第24節 C大阪0―0川崎F

(8月31日 長居)
 C大阪はホームで川崎Fと0―0で引き分け。3戦連続のドローでJ1通算200勝はまたしてもお預けとなり、勝ち点39で鹿島に抜かれて5位に後退した。

 最大の決定機を生かすことができなかった。0-0で迎えた後半37分、MF楠神の突破からゴールに迫り、MF山口のパスを受けた柿谷が狙い澄ました左足シュートを放つ。しかし、これがゴール右へと大きく外れ、スコアレスのまま試合終了。3戦連続ドローという結果に、悪天候の中で駆けつけた3万人超えの観衆からため息がもれた。

 「引き分けは僕ら攻撃陣の責任。DF陣は最高のパフォーマンスを保ってくれているのに。何を言われようが、僕らの責任っすね」

 両チーム合わせて最多となるシュート6本を放ちながら不発。好機を仕留めることができなかった背番号8は厳しい表情で振り返った。ホームで痛すぎるドローを喫し、これで5位後退。首位横浜との勝ち点差が「8」に縮まったことだけが唯一の救いだろう。

 クラブが掲げる攻撃サッカーを展開できない状況が続いている。この日はMF枝村が11試合ぶりに先発復帰し、2トップぎみのシステムに変更。さらにレヴィー・クルピ監督は試合当日に山口の2列目起用を決めた。だが、この新布陣も機能しない。第24節を終えた時点で通算36得点22失点。リーグ10位タイの得点数とは対照的に失点数はリーグ最少と、守備陣の踏ん張りで上位をキープしているのが現状だ。

 柿谷と山口の代表勢にとっては、2日から始まる代表合宿へも弾みをつけることはできなかった。「(試合後に)DF陣にいつも“ごめん”って謝ってばっかりだから、次は向こうから“ありがとう”って言ってもらえるようにしたい」。6日に迎える親善試合グアテマラ戦も舞台は長居。ザックジャパンでもゴールが求められる柿谷に、ショックを引きずっているヒマはない。

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2013年9月1日のニュース