欧州ＣＬ王者バイエルンＭ　欧州スーパー杯初制覇

＜バイエルンＭ・チェルシー＞欧州スーパー杯を制したバイエルンＭイレブン

欧州スーパー杯 バイエルンＭ２－２（ＰＫ５―４）チェルシー

（8月30日）
　欧州スーパー杯が３０日にチェコ・プラハで行われ、昨季欧州ＣＬ王者のバイエルン・ミュンヘンが、同欧州リーグ覇者のチェルシーを下し初優勝。延長後半ロスタイムにスペイン代表ＭＦハビ・マルティネス（２４）の得点で２―２に追いつき、ＰＫ戦を５―４で制した。チェルシーは２度奪ったリードを守れず、２年連続で敗れた。

　グアルディオラ新監督率いるバイエルンＭが劇的な勝利で、過去３度敗れていた大会を初制覇。バルセロナ時代に１４のタイトルを獲得した指揮官は、就任後初優勝に「信じられないくらい素晴らしいプレーだった」と選手の奮闘を称えた。前日に昨季の欧州最優秀選手に選ばれたリベリが１点を追う後半２分に同点弾を決めると、再び１点を追う延長後半ロスタイムにパワープレーのこぼれ球をハビ・マルティネスが決めた。ＰＫ戦は両軍全員が成功して迎えたチェルシー５人目ルカクをＧＫノイアーが止めた。

　ボール支配率で６４％と主導権を握りながら、相手速攻から２失点。新指揮官の下でチームの完成度はまだ低いが、個の力と伝統の勝負強さを発揮した。リベリは「ラッキーだったが、この勝利は弾みになる」。昨季の３冠王者が、今季の目標であるクラブＷ杯を含む５冠獲得に向けて自信と勢いを得た。