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柏・工藤狙う!!日本の代表弾 ACL準々決勝

[ 2013年8月21日 06:00 ]

ネルシーニョ監督が見守る中、練習でパスを出す工藤

ACL準々決勝第1戦 柏―アルシャバブ

(8月21日 柏)
 柏は21日、ホームでアルシャバブ(サウジアラビア)とアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を戦う。ここまで公式戦全試合に先発してきたFW工藤壮人(23)は、Jリーグ唯一の勝ち残りとして誇りを胸に戦う決意。9月18日に敵地で第2戦を控える中、自らのゴールで勝利を狙う。

 日本最後のとりでとしての誇りと責任感がエースを突き動かす。4強に王手をかける大一番を控え、工藤は「日本の代表としての気持ちがある。この大会を絶対獲らないといけないという喜びとプレッシャーが入り交じっている」と明かした。

 昨季天皇杯王者として今季の柏が戦ってきた大会はスーパー杯にJ1、ナビスコ杯もあるが、海外クラブと戦う国際大会はACLしかない。全試合全力プレーで試合の価値に区別はつけない工藤だが「Jリーグの強さを示さないといけない」とアジア各国の上位クラブが出場する今大会の特別な意味は理解している。

 今季のクラブ公式戦でただ一人記録している全32試合出場はJ1所属選手で最多。文字通りJリーグを代表する選手に成長した工藤だが、その記録は24日のJ1大宮戦が出場停止となるために今回のアルシャバブ戦で途絶える。それだけに強い責任感で知られる柏の鉄人エースは「迷惑をかけるので、この試合で結果を残してチームをいい形で大宮に送り出したい」と告白。「まずはチームが勝つことに全力を尽くし、個人的にはゴールを決めたい」と強調した。

 今季は日本代表入りで東アジア杯3試合にも出場し、アルシャバブ戦は36試合目となる。心身への負担が増す中、2週間前に足の血行を良くする「メドマー」と呼ばれる医療用エアマッサージ器(約20万~50万円)を自費で購入。「チームにも1台ありますけど家でもやりたいなと思って。自分に投資するという意味でも足は大事ですから」。厳しい自己管理で着実に成長してきた23歳が、柏の希望とJリーグの誇りを胸に4強挑戦のピッチに立つ。

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2013年8月21日のニュース