×

チーム完敗も香川凱旋弾 第2の故郷・宮城で意地

[ 2013年8月15日 06:00 ]

<日本・ウルグアイ>後半、香川がゴールを決める

国際親善試合キリン・チャレンジカップ 日本2―4ウルグアイ

(8月14日 宮城スタジアム)
 敗戦を決定づける4失点目を食らった直後、香川真司は右手を振り上げて怒りを爆発させた。試合中に負の感情をあらわにすることは珍しく、それだけ勝利にこだわっていた。だが、結果は惨敗。「中盤でボールを回せる感覚があった中で、前半に立て続けに失点して精神的にこたえた。もったいない」と唇をかんだ。

 一矢は報いた。0―3の後半9分、本田のスルーパスに反応した岡崎と相手GK、DFが交錯。こぼれて来たボールを右足でゴールに流し込んだ。6月19日のイタリア戦以来、出場2試合ぶりの一撃。両チーム最多タイの6本のシュートを放つ意地を見せたが、敵将タバレス監督から「10番はそれほど活躍できなかった」と酷評された。

 決戦の舞台・仙台は、FCみやぎバルセロナに所属した中高時代を過ごした思い出の地。試合前日には古巣の練習場をサプライズ訪問した。スタンドでは当時のチームメート佐々木俊輔さん(現FCみやぎバルセロナコーチ)も応援。高校3年時にC大阪入りした香川だが、プロ入りの話が浮上する前にはFCみやぎバルセロナで主将を務めることが内定していた。主将を返上してのC大阪入りを快く受け入れ、代わりに主将になったのが佐々木さん。旧友に白星を届けられなかった。

 凱旋試合で苦汁をなめ、6月のコンフェデ杯に続き世界との差を痛感。「W杯まで1年を切って時間がないことを分かっている。一試合一試合を大事にするしかない」と必死に前を向いた。

続きを表示

2013年8月15日のニュース