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FK弾決めた本田 4失点より攻撃陣ふがいなさ反省

[ 2013年8月15日 06:00 ]

<日本・ウルグアイ>前半、本田がFKからゴールを決める

国際親善試合キリン・チャレンジカップ 日本2―4ウルグアイ

(8月14日 宮城スタジアム)
 試合後の本田圭佑は4失点よりも4点取れなかった攻撃を問題視した。「(吉田)麻也も今ちゃん(今野)も責任感が強い。失点に関しては反省している。オレがそこ(守備)をとやかく言うよりも、今は3点、4点を取れなかったことを反省する方がチームは良い方向にいくんじゃないか」。2得点にも満足感は一切なかった。

 12日の練習後にはザッケローニ監督と約20分間の激論。その内容を「シンプルに言えばポジショニング。今までの僕ときょうの僕のボールを受ける位置を見てもらえれば一目瞭然」と説明した。コンフェデ杯時よりも高いポジションで、チャンスを演出し続けた。

 3点を追う後半9分には遠藤からの横パスをダイレクトでウルグアイ守備陣の裏のスペースにループパス。香川の得点をアシストした。そして伝家の宝刀を抜いたのは後半27分。「GKが前半に蹴ったコースを読んでいると思った。もう一本(同じコースに)いこうかと思ったけど重心や位置を見て、蹴る直前に右に切り替えた」。前半17分にはペナルティーエリア右約20メートルの位置でブレ球FKでゴール左を狙ってGKのセーブに阻まれていた。同じような位置で得た2度目のFK。GKとの心理戦を制し、右上に鋭いカーブで突き刺した。代表戦では10年W杯南ア大会デンマーク戦以来となる3年ぶりのFK弾。だが喜びよりも悔しさが募った。

 チームとして放ったシュート数は20本。本田は香川、岡崎に次ぐ4本のシュートを打った。「もう1点、もう1アシストは最低やらんとアカン。相手のゴール前に迫っていけたし、もう一つ枠にいきたかった。力が足りなかった」。攻撃の責任を背負い込んだ。

 「負けた時はネガティブになる。でも、こういう時ほどポジティブにならないと。信念を曲げずにやっていく」と攻撃的な姿勢を貫くことを宣言した。日本サッカー界を覆う悲観的なムードを払しょくするように、そして自らをさらに奮い立たせるように――。そこにはザックジャパンをけん引してきたプライドがあった。

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2013年8月15日のニュース