Ｊ１昇格で逆転Ｗ杯だ「日本に森本あり」見せつける

千葉に入団するため笑顔で帰国した森本

　セリエＡのカターニアからＪ２千葉に完全移籍したＦＷ森本貴幸（２５）が１４日、成田空港着の航空機でイタリアから帰国。１５歳でＪリーグ史上最年少得点記録を打ち立てた怪物ストライカーが、１０カ月後に迫ったＷ杯ブラジル大会を見据え、日本代表入りに強い意欲をのぞかせた。

　キャップを目深にかぶり、その奥には鋭い眼光。空港に降り立った森本の表情が固い決意を物語っていた。「千葉をＪ１に上げる。もちろん（代表スタッフが視察する）機会も多いと思うので、それを狙いつつチームでしっかり結果を出す。それだけです」。海外を渡り歩いた２５歳の日本代表に懸ける熱意は短い言葉に集約されていた。

　１２年６月のヨルダン戦を最後にＡ代表から遠ざかっているが、代表復帰を最優先に考えての移籍決断。１５日からチームに合流し、登録手続きが順調なら１８日の松本戦（松本）から出場可能となる。日本代表の１トップ争いは柿谷、豊田らの台頭でし烈になったが、かつて怪物の名をほしいままにしたストライカーがＪ２を席巻し「日本に森本あり」を見せつける。