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柿谷止めた!新潟 今季初連勝で12位に浮上

[ 2013年8月1日 06:00 ]

C大阪を破り、サポーターの声援に応える新潟イレブン

J1第18節 新潟1―0C大阪

(7月31日 東北電ス)
 アルビレックス新潟がホームでC大阪を1―0と破り、後半戦白星スタートを切った。東アジア杯の活躍で注目されたFW柿谷曜一朗(23)を抑えるなど守備陣がC大阪の攻撃をシャットアウト。後半27分、CKからDF大井健太郎(29)が今季自身2点目となる決勝ゴールを決めた。チームは今季初の連勝で12位に浮上した。

 決勝点はセットプレーからだった。右CKが続いた後半27分。MF三門雄大(26)が蹴った4本目のボールに、FW川又堅碁(23)がニアサイドへ飛び込んだ。強烈なヘディングは相手GKが一度キャッチして落とし、こぼれ球を大井が左足でゴール左隅へ。「(川又)堅碁がいいシュートして、たまたまこぼれてきた。ラッキーでした」。今季2点目を謙遜したセンターバックは「暑かった。このまま終わってくれと思っていた」と苦笑で振り返ったが、2試合連続無失点の守備については「集中して守れて良かった」と胸を張った。

 東アジア杯で優勝した日本代表の柿谷、MF山口蛍(22)、MF扇原貴宏(21)らタレントぞろいのC大阪攻撃陣を封じ込めた。センターバックの金根煥(キムクナン=26)が「裏を狙ってくるので集中して守りたい」と柿谷をマンマーク。シュートを打たせるどころかボールキープさえ許さなかった。後半14分には柿谷のヒールパスからFWエジノ(30)に決定的なシュートを打たれたが、クロスバーに救われた。GK東口順昭(27)も再三ファインセーブを披露。スリッピーなピッチで難しいミドルシュートの処理も難なくこなした。

 チームはリーグ戦中断中、より速い攻撃ができるようにハーフコートでタッチ数を制限した実戦練習などを取り入れ、判断力やプレッシャーのかかる中で素早く正確にパスする技術の向上に取り組んだ。湿度が高かったこの日の序盤はスローペースだったが、豊富な運動量で相手を上回り、徐々にパスがつながって波状攻撃を仕掛けた。柳下正明監督(53)は「非常に粘り強く、集中を切らさずにできた。我慢比べに勝ったゲーム」と総括。「1つのミスでは失点しないが、続くと失点につながる。きょうはみんなでカバーした」と守備を評価した。第18節にしてようやく今季初の連勝。8月もこの勢いを続け、一気に上位進出を目指す。

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