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FC東京・森重ザック流進化 東アジア杯V経験生かす

[ 2013年7月31日 06:00 ]

清水戦に意欲を燃やす森重

J1第18節 清水―FC東京

(7月31日 アイスタ)
 東アジア杯のため中断していたJ1は31日、各地で再開する。日本代表4人(権田、高橋、徳永、森重)を擁する8位のFC東京は、アウェーで11位の清水と激突。ザッケローニ監督をはじめ、首脳陣から「和製ネスタ」として高い評価を受けたDF森重真人(26)は先発出場が濃厚。東アジア杯を経験し、さらに進化した姿をファンに見せる。

 激闘の韓国戦から中2日で迎えるアウェーの清水戦。東アジア杯制覇に貢献した森重は「(状態は)大丈夫です。日本代表という目で見られると思うし、責任感が増す。それにふさわしいプレーをしないといけない」と力強く語った。

 初めて出場したA代表の試合。ザッケローニ監督からは特に守備面の指示が多く、得るものも多かったという。ポジショニング、リスク管理、体の向きから試合に向かう準備まで細かく指導を受けた。「凄く勉強になった。それはFC東京にもつながることだと思った」。その全てが新たな血肉になった。

 当然、来年のW杯ブラジル大会は意識する。清水戦は新たな競争の始まりだ。今季、成長を示す数字もある。被シュート数153本はリーグ1位(2位は154本の広島、横浜)。権田、徳永、高橋、森重の代表カルテットで固めるDF陣は、1試合平均9・00本しかシュートを許していない。効果的なプレスとカバー能力の高さ。中心的存在の森重が進化すれば、守備力はさらに堅固なものとなる。

 FC東京幹部は東アジア杯から戻ったばかりの森重の言動に驚きを隠せなかった。「空気感が変わっていた。自信にあふれている」。約2週間、日の丸を背負った貴重な経験が森重に自信を植え付け、周囲に“オーラ”を感じさせるまでになった。初タイトルを手にした東アジア杯の興奮をJのピッチにも――。和製ネスタが真夏のJリーグを熱くする。

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2013年7月31日のニュース