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ウルグアイ戦“夢のホットライン”柿谷&香川が競演

[ 2013年7月30日 06:00 ]

C大阪の練習場で仲良く!?水分を補給する柿谷(左)と香川

 東アジア杯で初優勝を飾った日本代表は29日、開催地の韓国から帰国した。3得点を挙げて得点王となったFW柿谷曜一朗(23)、MVPを獲得したMF山口蛍(22)は午後から大阪市内で行われたC大阪の練習に参加。柿谷は古巣でトレーニングを続けているマンチェスターUのMF香川真司(24)と4年ぶりに同じピッチで汗を流した。C大阪入団が同期の2人は、8月14日の親善試合・ウルグアイ戦(宮城ス)で代表での初競演を実現させる。

 ザックジャパンの新たなピースを探した東アジア杯。最高の輝きを放った柿谷の凱旋を待ち受けていたのが香川だった。香川はC大阪在籍時に背番号8をつけたが、現在、そのエースナンバーを背負っているのが柿谷だ。練習開始時には2人が隣同士で歩いた。日本代表のエースから「ナイスゴール」と祝福されると、柿谷は「ありがとう」と笑顔で答えた。

 17日の鳥栖戦を香川が観戦しているが、2人が同じピッチに並び立ったのは、柿谷がJ2徳島に期限付き移籍した09年6月以来、実に4年ぶり。この日は冒頭約10分間の11対11のパス回しで同じメニューをこなした。その後のミニゲームでは柿谷が別メニューで調整し、逆に最後の実戦形式の練習では香川が加わらなかった。ピッチでのパス交換は手短なものに終わっただけに「ゲームを一緒にやりたかった」と日本代表の新星は残念がった。

 “お預け”となった競演は日本代表で実現させる。柿谷は東アジア杯での活躍が日本代表のザッケローニ監督に認められ、8月14日のウルグアイ戦に招集されるのは確実。香川は1学年上ながら06年にC大阪に同期で入団していることもあり、かねて「一緒にプレーしたい」と公言していた。ようやく、そのチャンスが到来した。それでも柿谷に慢心はない。ウルグアイ戦までリーグ戦2試合が控えているだけに「今は切り替えてセレッソのことしか考えていない。今年は絶対にタイトルを獲りたい」とまずはチームで結果を出すことに集中している。

 ユース時代にトップ昇格を果たし“天才”と呼ばれた柿谷だが、一時伸び悩んだことでJ2徳島に移籍するなど、回り道をしての代表入りだった。一方の香川は、プロ入り後に飛躍的に成長してマンチェスターU入りまで果たした。2つの才能はW杯本大会開幕まで1年を切ったところで、再び交わる。香川が左サイドから絶妙のパスを出し、決定力のある柿谷が決める…。夢のホットラインは、もう夢ではないところまで来た。

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