×

蛍の光!!最大の収穫はMVPに輝いたボランチ

[ 2013年7月30日 06:00 ]

ミニゲームで豪快なシュートを放つ山口

 Jリーガーで臨んだ東アジア杯はザッケローニ監督にとって新戦力の発掘と見極めが最大の目的だった。3試合でGK林以外の22選手を1度は先発で起用。FW柿谷が2試合3得点の活躍をしたが、最大の収穫はボランチの山口だったろう。大会MVPに本人は驚きを隠せなかったが、出場時間はフル出場2試合を含む209分。招集メンバーの中で最も長かったことからも、指揮官の高い期待度がうかがえる。

 ザックジャパンのボランチと言えば、遠藤、長谷部の主力2人にバックアップとして細貝、高橋の2人の4人が代表に定着してきた。指揮官は常々「既にW杯で良い戦いができるベースはある」と話しており、特に司令塔の遠藤、主将を務める長谷部の存在は大きい。ただ、逆に言えばボランチの残り2枠は他の選手が入り込む余地は決して少なくない。

 ザックジャパンは41試合で計74得点。ただ、ボランチが決めた得点はわずか3点と物足りない。山口は今季C大阪で17試合で6得点と得点力も見せている。もともとトップ下だったこともあり、攻守のつなぎ役だけでなく司令塔的な役割もできる。遠藤、長谷部両選手の代役をこなせる能力を持つことも強みだ。1メートル73と決して大きくないが、それを補って余りある運動量、ボール奪取能力も備える。山口は今大会、常連組に食い込むだけの実力を見せた。

続きを表示

2013年7月30日のニュース