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ガンバ 雷雨中断で流れガラリ…終了間際にドロー弾献上

[ 2013年7月28日 06:00 ]

<東京V・G大阪>大雨で一時中断となりひきあげる宇佐美(右)

J2第26節 G大阪3-3東京V

(7月27日 味スタ)
 J2第26節は各地で10試合が行われ、首位のG大阪は東京Vと3―3で引き分けた。2点ビハインドの後半にデビュー戦のブラジル人FWアディ・ロチャ(27)のゴールや日本代表MF遠藤保仁(33)のFK弾で逆転に成功も、雷雨中断を挟んだロスタイムに追いつかれた。勝ち点は54で、横浜FCを下した2位の神戸に1点差に迫られた。

 夏の嵐に水を差され、手中にしかけていた勝ち点3が流れ落ちた。G大阪が1点リードしていた後半34分過ぎ、激しい雷雨のため試合が中断。約55分後に再開となったが、終了間際に痛恨の同点弾を許し、勝ち点1を積み上げるにとどまった。

 後半に2点のビハインドをひっくり返して最高潮だったムードが、中断で一変した。一瞬にして水たまりが浮き、ボールが止まるピッチでは持ち味のつなぐサッカーができない。完全に引き寄せたはずの流れを失うと、ロスタイムに加地のクリアミスを決められた。長谷川監督も「よく逆転してくれたし、勝ち切れれば言うことないゲームだったけど…。ピッチにアジャストするのに時間がかかったし、中断で集中が切れた選手もいたのかな」と悪天候を嘆いた。

 司令塔・遠藤の芸術的なゴールで一度は勝利に近づいた。後半28分、ゴール正面から今季初の直接FK弾。「蹴る直前にキーパーが動くのが見えたので逆を狙った」。冷静な観察眼が光った技ありの一発も勝利にはつながらず「相手が前がかりになったときの試合の終わらせ方を考えていきたい」と課題を口にした。

 悔しいドローにも収穫はあった。相手GKと接触して右足首をねんざした岩下に代わり、緊急出場となった新助っ人ロチャが鮮やかなデビュー戦ゴール。試合前にサイドの選手に「クロスを入れてほしい。そうすれば何とかするから」と誓った通りの一撃だった。

 ただ、新戦力の活躍の一方で、同点ゴールを決めたパウリーニョが右太もも裏肉離れで交代。主力2人が負傷のアクシデントに見舞われた。J2優勝とJ1昇格。目標達成には、様々な予期せぬ嵐も乗り越えていくしかない。

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