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香川の前で魅せた!柿谷 代表御礼アシストで大勝に貢献

[ 2013年7月18日 06:00 ]

<C大阪・鳥栖>日本代表に選ばれた(左から)扇原、柿谷、山口は、ヒーローインタビューで漫才のような掛け合い

J1第17節 C大阪4―1鳥栖

(7月17日 金鳥スタ)
 C大阪はホームで鳥栖を4―1で下し5位に浮上した。香川真司(24=マンチェスターU)が見守る前で、前半6分に扇原貴宏(21)のカットから柿谷曜一朗(23)、山口蛍(22)と東アジア杯(韓国)の日本代表トリオでつないで先制点を奪った。

 日の丸を背負う覚悟をいきなり示した。まだ日も暮れていない前半6分、先制弾のアシストは柿谷だ。敵陣でDFのクリアをスライディングで足に当て、扇原がカットしたボールが自らのもとへ。前を向き右足でスルーパスを送ると、これを山口が流し込んだ。15日に日本代表に初選出された背番号8が、瞬く間に決勝弾をお膳立てした。

 「(スライディングは)相手が蹴るタイミングで飛び込んだら取れるかなと思っていた。狙い通りだった」

 スタンドには観戦に訪れた香川の姿があった。06年にC大阪へ同期入団。当初は柿谷の方が注目される存在だったが、瞬く間に香川がスターダムへとのし上がった。クラブのエースナンバーである背番号8を、現役引退を決意した元日本代表の森島寛晃氏から先に託されたのも香川。「真司くんが着てる姿を見るのも嫌だった」と当時の心境を振り返る。

 だが、精神的に大人になった今は違う。11年1月のアジア杯準々決勝カタール戦の前には香川に「得点を取って」と激励メールを送ると、その試合で2ゴール。かつての同僚の活躍を素直に喜べる自分がいた。この日もレヴィー・クルピ監督が1-0の後半19分に退席処分を受けた際に「落ち着け!」とチームメートに叫び続けるなど、成長した姿を見せつけた。

 前半戦最後の一戦で4発快勝を飾り5位ターン。ただ、自身は無得点で試合後には香川から「点を取れたなあ」と声をかけられた。これに「うっさいわ」と笑顔で返した柿谷は「(代表に)気持ちよく行ける」と次の舞台を見据えた。8月14日の親善試合ウルグアイ戦は、香川ら海外組も合流予定。もう一度同じ立場へと登りつめるために、東アジア杯も結果にこだわる。

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