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本田2発スーパー杯V貢献!ミランに今夏獲得アピール

[ 2013年7月15日 06:00 ]

<CSKAモスクワ・ゼニト>ゴール後に仲間と喜び合う本田

ロシアスーパー杯 CSKAモスクワ3―0ゼニト

(7月13日)
 日本のエースが今夏のACミラン移籍を猛アピールした。CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)は13日、今季の公式戦初戦となったロシアスーパー杯のゼニト戦で2得点を挙げ、3―0勝利の立役者となった。前半15分に右サイドから3人をかわして先制点を挙げ、2―0の後半38分にダメ押し弾。試合後は公の場で初めて、ACミランへの移籍について言及した。

 ACミランへの移籍報道で周囲が騒がしくなっていても、本田の精神にブレはなかった。それ以上に目の前の一戦に集中していた。新シーズンの初戦で圧巻の2得点。試合後は無言を貫くことも多いが、この日は地元メディアに対し「自分のプレー、チームのプレーをうれしく思う。この試合に向けた準備時間はあまりなかった。この試合は自分の仕事をすることに集中した」と今季1冠獲得の喜びを語った。

 常々口にする「個の力」が凝縮されていた。0―0の前半15分。右サイドでパスを受けると、ドリブルで2人をかわしながらペナルティーエリア付近へ。キックフェイントで3人目のDFのマークを外すと、左足でネットを揺らした。2点リードの後半38分には右サイドの空いたスペースに走り込み、ダイレクトで左足シュート。GKのタイミングを外す頭脳的な得点で試合を決定付けた。

 既に来年1月にはACミラン入りすることで合意していると報じられているが、クラブ幹部はあらためて本田を評価した。ババエフGMは「いかにプロフェッショナルであるかを証明した。(移籍内定で)彼のモチベーションを疑う声もあったが、それは間違いであることを証明した」と絶賛。「ミランに行きたいという夢を尊重する必要がある」と今夏の移籍を容認する発言も残した。

 現時点ではCSKA側の求める移籍金とACミランが考えている額には500万ユーロ(約6億5000万円)もの開きがあると報じられている。だが、この日のババエフGMの発言は、15日にも開始予定のクラブ間交渉への後押しになりそうだ。

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