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宮市弟 高校No.1ストライカー剛、湘南入団へ

[ 2013年7月9日 06:00 ]

湘南入りが決まった中京大中京・宮市剛

 プレミアリーグのアーセナルに所属するFW宮市亮(20)の弟でU―18日本代表FWの剛(18=愛知・中京大中京高3年)が来季、湘南に入団することが8日、明らかになった。すでに仮契約を済ませている。高校No・1ストライカーの呼び声高い逸材には、複数のJ1クラブが獲得に動いたが、同年代の若手が多く活躍する湘南入りを決断した。

 現在、中京大中京高に通う宮市剛は5月に湘南の練習に参加。その際に1メートル85の高さを生かしたポストプレー、足元の正確な技術などを存分に披露した。その姿がチョウ・キジェ監督の目に留まり、高い評価を得たという。今季J1に復帰した湘南は2勝4分け8敗の勝ち点10で16位に低迷しているが、将来性豊かな剛には即戦力の期待もかかっている。

 存在が最初に知れ渡ったのは11年度の全国高校選手権。中京大中京の1年生エースとして、大会通算3得点を決めチームを8強に導いた。同校OBの亮は3年時の10年度大会で1得点に終わっており“兄超え”で全国にその名をとどろかせた。昨年は選手権出場を果たせなかったが、今夏の全国高校総体には駒を進めている。

 U―18日本代表にもコンスタントに選出されており、9日に中国遠征に出発するメンバーにも名を連ねるエース候補。15年U―20W杯(ニュージーランド)の出場権が懸かるU―19アジア選手権予選が10月に中国で行われ、C大阪FW南野拓実(18)らと、この年代では4大会ぶりの世界舞台を目指す。かわいらしいマスクで人気の高い兄とは対照的に、剛は精悍(せいかん)な顔つきのイケメン。選手権ではバスに女性ファンが群がるなどの現象も起きた。実力を含めて、来季以降のJリーグを彩る“顔”の一人になりそうだ。

 ◆宮市 剛(みやいち・つよし) 1995年(平7)6月1日、愛知県岡崎市生まれの18歳。シルフィードFC―名古屋ジュニアユースを経て、11年に中京大中京高に入学。1年時の全国高校選手権(12年1月)で3得点を挙げ8強入りに貢献した。好きな選手はスウェーデン代表FWイブラヒモビッチ。1メートル85、67キロ。

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