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スペイン沈む…「無敵艦隊」30戦ぶり屈辱の黒星

[ 2013年7月2日 06:00 ]

決勝戦に敗れ、ぼう然とピッチに座り込むスペイン代表MFイニエスタ(右)

コンフェデ杯決勝 スペイン0―3ブラジル

(6月30日)
 “無敵艦隊”がリオデジャネイロで沈んだ。史上最多の公式戦29試合不敗をマークしていたスペインが、まさかの大敗。10年W杯初戦でスイスに0―1で敗れて以来公式戦30試合ぶり、1110日ぶりの黒星。3点差での敗戦は85年4月にウェールズに0―3で敗れて以来28年ぶりの屈辱で、イニエスタらはぼう然とピッチに座り込んだ。

 「きょうは全般的にブラジルの方が良かった。よりエネルギッシュに戦っていた」とデルボスケ監督が脱帽したように、休養日が1日多く運動量豊富な相手の前線からのプレスに苦戦。イニエスタが「ファウルが多いフィジカル重視の試合」と振り返った激しい接触プレーも加わって持ち前のパス攻撃は封じられ、ボールを失ってはカウンターを食らった。0―2の後半2分には、中盤でパスを奪われて速攻を受けて失点。ブラジルのフェリペ監督は「スペインにも弱点はある」と話していたが、走力とフィジカルが前面に出た展開となって、中盤のパス回しという最大の特長が逆に弱みに変化。昨季欧州CL準決勝で、スペイン代表が主力のバルセロナが優勝したバイエルン・ミュンヘンに2戦合計0―7と大敗したのをほうふつさせる展開となった。

 それでも、チャンスはあった。前半41分には速攻からペドロが決定的なシュートを放ったが、ダビド・ルイスにゴール寸前でクリアされた。後半10分のPKはセルヒオ・ラモスが左に外し、反撃のきっかけをつかめなかった。ソルダード、セスク・ファブレガスをケガで欠いたとはいえ、準決勝イタリア戦に続く無得点で決定力不足も露呈した。主将の守護神カシージャスは「今大会の経験は来年のW杯に役立つだろう」と前を向いたが、1年後のW杯連覇に向けての航海には荒波が待っているかもしれない。

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