Ｃ大阪また８強で消える　柿谷「もっと成長せなアカン」

＜浦和・Ｃ大阪＞敗退に肩を落とす柿谷（８）らＣ大阪イレブン

ナビスコ杯準々決勝第２戦 浦和１―１Ｃ大阪

（6月30日 埼玉）
　タイトルの可能性がひとつ消えた。２点差以上の勝利が必要だったＣ大阪は浦和と１―１のドロー。２戦合計１敗１分けとなり敗退が決まった。

　ＦＷ柿谷は「まだ若いということ。もっと成長せなアカン」と現実を受け止めた。

　立ち上がりは理想的だった。前半６分に南野が先制ゴールを挙げると、実力派ぞろいの相手が目に見えて慌て出す。中盤を圧倒的に制圧し、自由自在にボールを回して波状攻撃を仕掛けた。

　しかし前半３４分、右サイドで一瞬のスキを作り同点弾を許してしまう。「きょうのすべては失点。相手はそれまでバタバタしていたのに余裕が出てきた」と柿谷が振り返るように、この同点弾を境に試合の流れが一変した。落ち着いてパスを回し出した相手を追いかけて体力を消耗。反撃に出る気力は徐々に失われ、後半は決定機すらなかった。チームとしての完成度の違いを見せつけられ、ナビスコ初優勝どころかクラブ史上初のベスト４進出も逃した。

　これで残るタイトルはリーグ戦と天皇杯だけ。悲願の初優勝のためにはチーム力のさらなる向上が求められる。