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なでしこ“見本市”で結果出す!!29日深夜にドイツ戦

[ 2013年6月29日 06:00 ]

ドイツ戦を控え、調整する大儀見(左)と宮間

 欧州遠征中のなでしこジャパンは29日、ミュンヘンでドイツと親善試合を行う。優勝した11年W杯以来のドイツ遠征で前売り券の販売が4万5000枚を超える人気となる中、関係者は地元クラブの日本人選手に対する注目度の高さを指摘。試合が移籍につながる“見本市”となる可能性が出てきた。27日にドイツ入りしたチームは、28日は試合会場で調整した。

 なでしこに最高の環境が整った。7月10日開幕の欧州女子選手権で6連覇を狙うドイツの壮行試合。11年W杯で日本に3連覇の夢を断たれた元女王はリベンジを誓う。前売り券は28日までに4万5883枚が売れ、ドイツ女子代表の親善試合では09年ブラジル戦の4万4825人を超える最多記録が確実となった。

 そういう状況で今季女子ブンデスリーガで5位フライブルクを率いた前監督のピリポビッチ氏は「日本の選手がドイツで契約の可能性を得る大きな機会になることは間違いない」と明かした。今季は2位ポツダムでFW大儀見が得点王となり、3位フランクフルトでDF熊谷らが活躍。同氏は「日本人は技術が洗練され、プレーが速くてダイナミック。チーム精神に加えて戦術眼と創造性も素晴らしい」と称え、地元クラブが新たな日本人獲得に動く可能性を指摘する。試合にはクラブ関係者も数多く視察に訪れるとみられ、選手には実力を示す舞台にもなる。

 MF川澄はDF田中明がフランクフルト移籍を決めた際に「全てのことに可能性はゼロではない」と海外移籍に含みを持たせた。遠征にはDF長船やMF中島ら若手も参加。試合とともに水面下の動きも注目される。

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2013年6月29日のニュース