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ネイマールから2発!ブラジル 南米対決制し3連覇に王手

[ 2013年6月28日 06:00 ]

決勝ゴールを決めたパウリーニョ(手前)を祝福するブラジル代表FWネイマール

コンフェデ杯準決勝 ブラジル2-1ウルグアイ

(6月26日)
 開催国のブラジルが大会3連覇に王手をかけた。26日、準決勝でウルグアイとの南米対決に2―1で勝利し、30日(日本時間7月1日)の決勝戦に進出。エースのFWネイマール(21)が、1―1の後半41分に左CKでMFパウリーニョ(24)の決勝点をアシストするなど、2点に絡む活躍を見せた。ウルグアイは30日の3位決定戦に回った。

 宿敵を撃破する決勝弾は、ブラジルをけん引する新エースの右足から生まれた。1―1で迎えた後半41分の左CK。ネイマールが蹴ったボールは相手GKが飛び出せない絶妙なコースと高さでファーまで届き、パウリーニョが頭で押し込んだ。

 「ウルグアイ相手の試合は普通じゃない精神状態になる。きょうの勝利は決勝への大きな一歩になった」と笑顔を浮かべた背番号10は、相手が仕掛けた場外戦、神経戦に打ち勝った。発端は試合前日の会見。相手DFルガノから「ネイマールは軽いからすぐ倒れて審判や敵を欺く」と挑発された。試合中は厳しいマークを受けながら、前半41分に先制点を演出。パウリーニョのロングパスからDF裏に抜け出し、巧みな胸トラップから右足シュート。相手GKがはじいたこぼれ球をフレッジが押し込んだ。

 後半29分には、ファウルで倒れた際に相手MFゴンサレスからボールを蹴りつけられた。同39分に左CKを蹴る際には、交代した同選手から挑発の言葉をかけられムッとしながら、投げキスで対抗。その2分後に決勝点をアシストして「誰が何をしゃべってもオレは傷つかない。言い返さないよ。大事なのはプレーでチームと同僚を助けること」。4戦連続得点はならなかったが、精神的な強さを証明してみせた。

 フェリペ監督が「普通の試合と違って歴史的なライバル関係があり、緊張した」と言うように、ウルグアイには自国開催だった50年W杯の最終戦で敗れ、優勝をさらわれている。「決勝戦はどのチームが相手でも準備はできている」とネイマール。“ブラジルの至宝”が見据えるのは3連覇だけだ。

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