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イタリア戦で痛感…ザックジャパン“マリツィア”磨け

[ 2013年6月25日 06:00 ]

世界トップとの差を詰めるためには「ずる賢さ」が必要だと説いたザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)がペース配分の重要性を訴えた。19日に対戦したイタリアが、劣勢ながらサボる時間をつくって少ないチャンスをものにしたと分析。W杯まで強豪国との差を埋めるため、チームに“マリツィア(ずる賢さ)”を植え付けることを決意した。チームは24日未明にサンパウロを出発。25日に帰国する。

 コンフェデ杯を終えたザッケローニ監督の口から、また新たなキーワードが発せられた。3戦全敗で敗退が決まった22日のメキシコ戦後の会見。指揮官はあらためて19日のイタリア戦を振り返り「我々は90分間のうち70分支配した。それでも相手は苦しんだ中、ここぞと思うチャンスをものにして結果を引き寄せた」と話した。その原因について「国際経験、マリツィアの差が出た。これこそがチームに足りないもの」と断言した。

 イタリア語の「マリツィア」は、ポルトガル語では「マリーシア」と言われ、ずる賢さを意味する。サッカーにおいては、駆け引きで試合を優位に運ぶプレーなどを指すことが多い。イタリアは開始から日本に主導権を握られたが相手のミスを突いて少ないチャンスをことごとくものにした。指揮官はコンフェデ杯を「世界の強豪と対等に戦うためには何かが足りない。その何かを知る大会」と捉えていたが、イタリア戦のマリツィアも「世界のトップとのギャップ」の一つという答えを導き出した。

 DF栗原は言う。「(強豪は)ここぞというときに余力を残している。足の止め方を知っている。FWはサボったりしている。日本はいっぱいいっぱい。相手のミスが起きてもパワーを発揮できない」。ここぞというタイミングで力を出すにはペース配分が重要であることを認めている。

 10年8月の就任以来、ザッケローニ監督がその言葉を口にしたのは初めて。チームと離れてブラジルにとどまる指揮官は「これから集まる機会が限られるけど、各クラブでしっかりやってほしい」と選手に声を掛けた。今後は実戦でチームにマリツィアを植え付けていく。これまでキーワードとして繰り返し使ってきた「インテンシタ(連動する積極的なプレー)」とミックスさせ、世界トップとの差を詰めていく。

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2013年6月25日のニュース