Ｆ・トーレス単独得点王弾　スペイン３戦全勝で突破

＜ナイジェリア・スペイン＞後半１７分、ダイビングヘッドでチーム２点目を決めるＦ・トーレス

　コンフェデ杯１次リーグＢ組の２試合が２３日行われ、Ｗ杯王者スペインはＤＦジョルディ・アルバ（２４）の２得点などでナイジェリアに３―０で快勝し、３戦全勝の同組１位で準決勝進出を決めた。ウルグアイはタヒチに８―０で圧勝し、２勝１敗の２位で４強入り。準決勝の組み合わせは、２６日（日本時間２７日）にブラジル（Ａ組１位）―ウルグアイ、２７日（同２８日）にスペイン―イタリア（Ａ組２位）の南米勢、欧州勢同士の対決となった。

　マン・オブ・ザ・マッチに輝いた本人も驚く活躍だった。スペインの左サイドバック、ジョルディ・アルバが「ＤＦの僕にとって普通じゃない。初めて」という１試合２得点。前半３分に３人を抜くドリブルから先制点を決めると、２―０の終了間際に速攻からダメ押し点。気温３８度の酷暑とナイジェリアの高い身体能力に苦しみ、ボール支配率は今大会最低の５８％に終わったが、途中出場のフェルナンド・トーレスが得点ランク単独１位の大会５点目を決めるなど、決定力でアフリカ王者を上回った。

　１０年Ｗ杯から続く公式戦の無敗記録は２８戦（２４勝４分け）に伸ばし、９４～９９年フランスの２７戦無敗を抜いて新記録を樹立した。“無敵艦隊”の次の相手は、昨年の欧州選手権決勝で下したイタリア。デルボスケ監督は「相手は仕返しを狙ってくるだろうが、勝ちにいく」と決勝だけを見据えた。