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ザック監督 ブラジルの反政府デモ拡大に落胆「とても残念」

[ 2013年6月23日 06:00 ]

ブラジルでのデモ活動に落胆の思いを語るザッケローニ監督(左)

 ブラジル各地で相次ぐ反政府デモに対して、日本代表のザッケローニ監督が落胆の思いを口にした。日本-メキシコ戦の前日会見で地元記者から「騒動についてどう思うか?」と問われると、言葉を選びながら慎重に発言。「問題の真相は理解していない」と前置きした上で「この状況は国民の不満が表れている。(国全体に)緊張感があることは、私を含め日本代表の全員がとても残念に思っている」と述べた。

 13日にサンパウロ市内で公共交通機関の運賃値上げに対する大規模なデモ活動が発生。ブラジリアで行われた15日のブラジル-日本戦では、スタジアムの前でタイヤが燃やされる騒動もあった。メキシコ戦の試合会場があるベロオリゾンテでも2万人規模のデモが続いているが、日本サッカー協会によると、代表チームに影響は及んでおらず、選手に外出を控えるように指示するなどの措置も取っていないという。

 それでもザッケローニ監督は「ブラジルというのは全世界の人が好感を抱いている国。状況が良くなることを願っている」と話した。約1年後に再び訪れる地でもあるだけに、事態の好転を切望した。

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