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スペイン“控え組”でも大会新の10発大勝!アマ軍団に容赦なし

[ 2013年6月22日 06:00 ]

タヒチ戦で4ゴールを決めたスペイン代表のフェルナンド・トーレス

コンフェデ杯1次リーグB組 スペイン10-0タヒチ

(6月20日)
 W杯王者は、プロが1人しかいなアマチュア軍団相手でも一切手を抜かなかった。FIFAランク1位のスペインが、同138位のタヒチから大会新記録となる10得点を奪って大勝し、2連勝で準決勝進出に前進。デルボスケ監督は「我々はタヒチに敬意を持って真剣に戦った。その結果、多くのゴールを決めて勝つことができた」と全力プレーを強調した。

 “控え組”とは思えない攻撃力だった。2―1で勝利した初戦のウルグアイ戦からDFセルヒオ・ラモスをのぞく先発10人が入れ替わっても、バイエルンMで今季欧州CLを制したハビ・マルティネスらスター選手がズラリと並んだ。「10人が入れ替わって良いプレーをすれば、先発争いは激しくなる。それはチームにとって良いこと」と言うフェルナンド・トーレスが前半5分に先制ゴール。チェルシーの同僚マタとのワンツーで左サイドを突破して右足で決めたのを皮切りに4得点すれば、ビジャも3発。「ビジャもハットトリックを決めたので、記念ボールの取り合いになりそうだ」と笑顔を浮かべた。

 嫌なニュースを吹き飛ばした。FIFAは20日、スペイン代表が宿泊していたルシフェのホテルで盗難の被害に遭ったと発表。スペイン紙によると、16日にウルグアイとの試合中にDFピケら6選手が部屋から現金計約1000ユーロ(約12万8000円)を盗まれたという。ただ、10年W杯南アフリカ大会でも宿泊ホテルでFWペドロらが現金を盗まれたが、その後初優勝。今回も再び“世界一”となる前兆なのかもしれない。

 試合後はタヒチの選手とユニホームを交換し、健闘を称え合った。フェルナンド・トーレスは「負けているチームは時に試合を壊したり暴力的にもなるが、タヒチは良い例を示した」と相手のフェアプレーを称賛。GKバルデスをのぞく22選手が出場したスペインが、チーム一丸で頂点を目指す。

 ≪最多得点記録を更新≫スペインがタヒチから10ゴールを量産。コンフェデ杯では99年メキシコ大会準決勝・ブラジル―サウジアラビア戦でブラジルがマークした8得点(8―2)が1試合での最多得点記録だったが、スペインはこれを更新した。ちなみに、W杯本大会での最多は82年スペイン大会の1次リーグでハンガリーがエルサルバドル戦で記録した10得点(10―1)。W杯予選では02年日韓大会のオセアニア地区予選でオーストラリア(当時はオセアニア連盟所属)が米領サモア戦で記録した31得点(31―0)が最多得点だ。

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